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北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

金沢駅徒歩2分にハイアット・セントリック15階建250室が,2020年3月までに開業へ

ホテル 駅ナカ・駅近

金沢駅隣接市有地のホテル公募選考結果が公表

ホテル不足と言われる金沢で進められていた,駅前市有地の売却による外資系ホテル計画公募の選考結果が発表されました。

優先交渉権者等の決定(平成28年7月8日公表)金沢市

優先交渉権者はオリックスで,ブランドはハイアットの新しいブランド,ハイアット・セントリック金沢。規模は15階建250室と,市内のシティホテルでほぼ横並びの客室数通り*1。東京オリンピックの年である2020年の3月までを目途とした開業計画です。

ハイアットでは新しいブランドで国内2店目?

ハイアットセントリックは,パークハイアット,グランドハイアット,ハイアットリージェンシーなどに続く位置で,2015年に誕生したブランド。国内では2018年に開業する銀座が1店目で,まだ日本にないものです。「街の中心」がコンセプトで,それで名前がセントリック。

ホテル棟と別棟で17階建住居棟を建設

敷地内には別棟として,17階建のオークウッド・スイート&レジデンスが建設されます。うち109室はキッチンのあるホテル形式ともいえるサービスアパートメントとなり,他112室はレジデンスに。市有地を売却する今回の契約では,所有権のさらなる移転はできないので,レジデンス部分は,金沢駅に最も近い賃貸マンションになるはずです。

日経がオリックスの動向を1月に報道済み

オリックスがハイアット・セントリックを日本の地方都市で展開していくことは,2016年1月21日の日経で報じられていました。そこでは,都市名として金沢,鹿児島,広島,神戸(記事掲載順)が列挙されています。

それが,うまく金沢市の選考基準と合致したのでしょう。ハイアット・セントリックが日本でどのようなホテルになるかは,4travel.jpの記事がもっとも詳細です。

国内1店目は,銀座・並木通りに建設される12階建164室。レストランはテラス席を設けたダイニング&バー1つに特化する中規模のホテルの性格です。一方で,外国人に受けるためには必須のジムを併設。レストランを絞り,ジムが入るのは金沢でも同じです。

場所は金沢港口タクシー乗り場横

場所は,金沢駅金沢港口すぐの市有地で,現在は金沢駅西暫定駐車場です。

隣には金沢港口タクシー乗り場。さらに,駅ビルRintoのタリーズ側出口の正面*2。徒歩では,駅の金沢港口から2分,新幹線改札から4分程度(緑のルート)と,最後の好立地のホテルになります。

ここまで持ちこたえた甲斐があった,市有地の暫定駐車場は,地下2階分300台の自走式駐車場に拡張され,駅西の土日の渋滞緩和にも多少は貢献しそうです。

2020年3月末までの開業が市有地売却の条件

金沢市のこの公募では,外国人旅行客の誘致が主眼で,東京オリンピックを念頭に2020年3月末までの開業が求められています。それは,募集要項にある契約書案に明記されていて,もし開業できなければ,土地を原状回復の上,金沢市が買い戻せる特約付き。この点は,デベロッパーにとっては最大のリスクで,公募に関する質問も集中していました。

それで,この種の公有地売却プロジェクトでたまに問題となる,土地の購入だけ済ませ,時期を見て建設することや,他用途に転換,他者に転売することは許されていません*3。そのため,2020年3月時点ではハイアット系列のホテルが完成しているか,万一の場合は市有地に戻っているかのどちらかになります。

20年はホテル事業継続の条件も

さらに,この契約では,提案通りのホテル事業を20年以上継続することが条件で,同一ブランドでも10年継続が求められています。つまり,開業から2030年ごろまではハイアット・ブランドで,ホテルとしても2040年までは営業が義務づけられます。履行されないときは,それぞれ10%,30%の違約金が発生する厳しさです。

金沢のホテルの客室は3.1%増,うちシティホテルは14.6%増

2015年末で,金沢市にある宿泊施設の総客室数は8838室,前年比で201室増です*4。そのうちホテルが8061室,前年比で190室増。新規開業は,金沢彩の庭ホテルABホテル金沢などです。さらに内数で,シティホテルが1712室で,前年比変わらず。

そこに,2020年3月までに,250室のハイアット・セントリックが登場します。シティホテルではほぼ横並びの客室数が,もう1店加わる形です。ホテルの客室数全体では3.1%増,シティホテルとしては14.6%増。ホテル全体としてはわずかな増加ですが,シティホテルに限れば,全体の稼働率を下げるほどの供給増加です。

標準34m2と広く,既存ホテルは狭い客室から値下げか

とくに,この公募では,ホテルの仕様として全室30m2以上が盛り込まれていました。採択されたオリックスの提案はこれをクリアして,標準34m2。金沢の既存のシティホテルでは,これより狭い客室の方が多いはずです。

おそらく,狭い客室タイプから順次値下げとなり,それでは持たない部分は,2室を1室にするような改装も検討されるでしょう。後者のような改装は,金沢都ホテルやANAホリデイイン金沢スカイの一部で実施済で,そういう部屋では広さに関するコスパが好転しています。結局,ホテルの価格上昇問題も,この供給増加で,玉突き的な値下げによって解消に向かうでしょう。

レストランのほか結婚式場を併設

既存ホテルにとっては脅威であった新ホテルのレストランですが,もともと募集要項では1つ以上と控えめな条件。提案概要書を見ても,ロビー階だけのようで,日本1号店の銀座がレストラン1店だけなのと符合します。このほか,上階はルーフトップバーで,メインダイニングではなさそう。

さらに,概要書では「金沢×フランスの食のコラボ」となっていて,近隣ホテルのレストランや周囲の飲食店にとっては,競合せずに棲み分けができそうです。

駅徒歩圏で3階屋上庭園のチャペルは競争力大

それよりも競争力がありそうなのは,緑地にチャペルをもつ結婚式場。既存駅近シティホテルと同等の距離で,実質3階と思われる屋上緑化部分に「丘の上のチャペル」が設けられます。駅近の既存シティホテルは,チャペルをもっていても場所が屋内で,開放感では屋外にかないません。

一方,近年までに金沢へ大都市から進出した複数のウェディング専業企業は,日本庭園や丘陵,湖沼など景観志向。しかし,いずれも金沢駅から距離があるもの。駅徒歩圏で屋上緑地にチャペルを作られると,開放感のある景観と利便性を併せ持つ式場となり,これまでの式場は戦々恐々でしょう。

キッチン付き47m2,109室の需要は‥

地方都市として試金石なのは,ホテルよりもむしろ,別棟のレジデンス棟。ここに,キッチン付きで中長期滞在型のホテルの性格をもつサービスアパートメントが,109室も確保されます。オークウッド・スイート&レジデンス金沢で,オークウッド・ブランドでは東京以外に初出店と,地方では大胆な計画です。

キッチン付きのホテルは,東京なら東急ステイなどがビジネスホテルタイプの部屋を手頃な価格帯で展開。より広い部屋と価格帯のブランドとしては,東急ステイレジデンスが用意されています。今回は標準47m2と広く,オークウッドの東京での設定を見ても,リビングとベッドルームが別で高価格帯の部屋となりそうです。

現在,金沢のキッチン付きホテルは東急ホテル最上階に

現状,金沢にあるキッチン付きホテルとなると,1か所だけ。金沢東急ホテルの16階が,東急のタイムシェアタイプのリゾート,BigWeek金沢として運営されています。その空きがあるときだけ,じゃらん楽天トラベルに出ていて,会員以外でもそれらからの予約だけで泊まれます*5

以前に泊まったときの写真で,完成後の状況を想像すると,こうなるのでしょうか。

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高さは,駅前に建設されるハイアットとほぼ同じ。こちらは昔からの繁華街で,左中程の白い建物が21世紀美術館,その右の茶系の建物が市役所で,いずれも徒歩5分圏。一方,隣の日銀側の客室からは,また別の眺めのはずです。キッチン越しに部屋と風景を見ると,このように。

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奥に畳の和室とベッドルームがあり,テレビの前にソファ,その手前がオープンタイプのキッチン。子連れや三世代旅行で,適当に作って食べて,くつろぐには好都合かも。女子旅でも,人数がまとまれば,かえってリーズナブル。そういう需要は,街歩きと外食も自由に組みあわせ,夜更かしもしたい観光都市ほどあるはずで,あとは需要に見合う部屋数と価格設定次第でしょうか。

キッチン付きの部屋が,とくに金沢で需要があるとすれば,たぶんこれ。

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東急ホテルは,対面が写真のデパート・大和。刺身をはじめ食材や惣菜の調達は,地下1階へ降りて地下道を渡れば,5分ほどでデパ地下直結。駅近にできるハイアットやオークウッドでも,駅ナカに食品スーパーがあるので,ほぼ同じことができるでしょう。

こちらは現在でも,IHヒーター,電子レンジのほか炊飯器などがあり,まないた,包丁,鍋,食器も揃います。すると,刺身と適当な惣菜などで部屋飲みして,最後にお茶漬けとかそばとか,面倒なら押し寿司あたりを買っておけば,居酒屋をしのぐ安さ。子どもやお年寄りがいても,それぞれのペースで食べられます。金沢のキッチン付きホテルの需要とは,そういうことではと思います。

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もっとも,109室もキッチン付きができれば,写真のような海鮮だけでなく,いろいろな食材が欲しくなるはず。加えて,レジデンスも112室。それなら,敷地内か駅近または駅ビルに,成城石井的なお店が成り立ちそうな気もします。

*1:既存のシティホテルでは,開業が新しい順に,ホテル日航金沢が254室,ANAクラウンプラザホテル金沢が249室と,数室差で続きます。

*2:Rintoの北側奥,タリーズのあたりは,金沢港口から兼六園口へ通り抜けできます。ハイアットからは,レストランフロアのあるフォーラスに徒歩3分ほど,兼六園口の周遊バスの乗り場へ4分ほどで抜けられる最短経路。Rintoのこの部分の通行量は,格段に増加しそうです。

*3:信託受益権の売買も禁止されることが,公募時の市への質問で回答されています。それで,オフバランス化のためにREITを利用することは難しいはずです。なお,金沢のホテルで上場REITが保有する例は,金沢駅兼六園口のANAクラウンプラザホテル金沢(星野リゾート・リート投資法人)と,金沢港口のホテルマイステイズ金沢(インヴィンシブル投資法人)。また,オリックスのREITであるオリックス不動産投資法人は,金沢では,1階にエンポリオ・アルマーニなどが入る賃貸マンション・ベルファース金沢香林坊を保有しています。それは,写真の金沢東急ホテルから日銀と三菱東京UFJを挟んだ3軒隣。そこで,価格と空室率の情報は蓄積されているでしょう。

*4:金沢市観光調査報告書(2015年),以下同じ。

*5:金沢東急ホテルと建物やフロント,ルームサービスのメニュー等は同じですが,運営は別組織で,各種予約サイトの金沢東急ホテルの宿泊プランからはたどり着けません。

兼六園や21世紀美術館など主な観光施設で,クレジットと電子マネーの多くが利用可能に

ATM・ICカード 観光スポット

2016年の3月末に,金沢市営の観光施設17か所で,クレジットカードと電子マネーが使えるようになりました。その後,兼六園の入園料など,県営の観光施設のいくつかも追従したので,記事を改めました。なお,兼六園は,入口の料金所や県営のお茶席・時雨亭での支払が対象で,その他の民間のお店はこの導入の対象外です。

使えるカードをすべて紹介したページが他にないようで,試した結果と詳細を。

使えるカードの一覧

窓口にある表示は,下の写真のようです。国内で使われるカード・ブランドと電子マネーを,ほぼすべてカバー。

金沢21世紀美術館など金沢市営の観光施設で使えるクレジットカードと電子マネー

クレカが広く使えるので,手元の円を減らしたくない外国人旅行客にも,受けそうです。また,外貨両替よりもクレカ払いの方が,適用される為替レートがよいのも,外国人には有利な点。

使えるクレジットカード

JCB,VISA,MasterCard,アメリカン・エキスプレス,ダイナース,中国銀聯,デビットカードとしてJ-Debit

使える電子マネー

Suica,ICOCA,PASMOをはじめ交通系ICカード全国相互利用に対応
関西私鉄系のPiTaPaや,北陸鉄道のICaなど地域限定のICカードは除く

楽天Edy,QUICPay,iD,WAON,nanaco

使えないものの方がわずかで,関西以外では買い物でほとんど使えないPiTaPaや,各地域限定の交通系ICカードぐらい。

QUICPayが使えるのも好都合。それが発行できるクレカでは,ポイント還元はクレカと同一。それでいて,事前のチャージの面倒なく,決済は電子マネーと同様にタッチだけです。

利用できる市営の観光施設

金沢21世紀美術館,金沢能楽美術館,金沢卯辰山工芸工房,中村記念美術館,安江金箔工芸館,金沢ふるさと偉人館,泉鏡花記念館,金沢湯涌夢二館,金沢蓄音器館,前田土佐守家資料館,室生犀星記念館,徳田秋聲記念館,金沢文芸館,金沢市老舗記念館,寺島蔵人邸,鈴木大拙館,金沢湯涌江戸村

以上17施設の入場料とショップ(一部を除く)など。自販機やロッカー,21美地下にある有料駐車場などは未対応。利用者の多い,21美のカフェレストランは,もともとクレカ対応で,現在は電子マネーも対応。ショップはクレカのみ対応です。

なお,以上のカード類と施設は,加盟店契約の競争入札時の仕様書に記されています。

県営施設のうち兼六園や金沢城の有料エリアなども

石川県営の観光施設でも,2016年度になって導入が進んでいます。現在までに導入済みの主な施設は以下の通りで,使えるカードの種類は金沢市と同じ。

兼六園金沢城公園(入園は無料で,有料施設の菱櫓・五十間長屋などとお抹茶のある玉泉庵など),県立美術館県立歴史博物館など

なお,兼六園内のお店で民間のものは対象外です。県立美術館のカフェは,以前からクレカ対応です。

たとえば,兼六園桂坂口の料金所では,使えるカード類の一覧が,奥に置いてあります。

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民間で未対応

観光施設の一部は,各種財団や民間の運営で,未対応です。以下がその例です。

成巽閣,加賀本多博物館,志摩(ひがし茶屋街),野村家(長町武家屋敷跡),忍者寺(妙立寺),銭屋五兵衛記念館,大野からくり記念館など

注意:各種割引は先に提示を

一部の施設では,対象者に50円割引や団体料金の適用があります。たとえば,北陸鉄道バスの1日乗車券(500円),いしかわ観光旅ぱすぽーとのほか,JAF会員クラブオフ福利厚生倶楽部ベネフィットワンなどです。当然ですが,それは支払いの前に提示を。クレカや電子マネーでは,支払後の割引適用ができません。

どれが得か

クレカや電子マネーのポイント還元は,各所で比較されています。今回の導入施設ではクレカ全般が使えるので,年間利用額に応じたボーナスポイントなども考えると,有利なカードは人により様々でしょう。クレカ付帯のQUICPayなら,決済の時間も電子マネーと同じでワンタッチ。

チャージして使う電子マネーでは,以下のクレジットカードからのチャージが還元率1%超で,目立ちます。

それで,私のスマホの電子マネーとカードは,こんな感じに。

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還元率の点で,Suicaにはビューカード,nanacoにはリクルートカード(写真のプラスはもう新規加入停止に)を利用。電子マネーへのクレカ・チャージの便利さと,一部にあるポイント還元を知ってしまうと,おサイフケータイ機能のあるアンドロイドが手放せません。

おそらく,金沢駅の改札にICOCAが導入される2017年4月に,JR西日本のJ-WESTカードとJR東日本のビューカード,その他どれが有利か,また便利かが,話題になりそうです。このブログ,まったり金沢旅のはずですが,アクセスが多いのはそういう記事で,そのうちまとめます。

なお,Suicaが,コンビニも含めて街中でかなり使える現在でも,財布が膨らまないおサイフケータイでは,WAONとnanacoもあった方がお得です。WAONはイオンでの各種割引,nanacoはセブンでのクオカード購入や各種払込票の決済にも使えるからです。このあたりは長くなるので,また別記事に。

複数回るならパスポートも検討を

今後もお庭や建物の写真を撮るならと,この際,金沢市営の観光施設の年間パスポートをnanacoで買ってみました。決済はCARDNETの端末です。

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パスポートにはこの他に,1日有効の510円と,3日間有効の820円があります。有効期間や対象施設,注意等は,以下の公式サイトに載っています。

金沢市文化施設共通観覧券(金沢文化振興財団)

なお,市営でも企画展で料金が多様な21世紀美術館は対象外です。また,県の施設は割引だけで,また兼六園などは割引も対象外なのにご注意を。

携帯のエリアが高崎から1駅先へ延伸,2017年3月には石川・富山の全線でも利用可に

金沢までの交通

高崎から1駅分の基地局の工事が完成

まずは,JR東日本と携帯3社から揃ってリリースされている朗報を。

新幹線における携帯電話サービスの一部開始について(高崎・安中榛名間)JR東日本

北陸新幹線では,これまでトンネルに携帯の基地局がなく,外から電波が届かない長大トンネルでは電波が途切れていました。

幸い,東京・高崎間は関東平野を高架で進むため,ほとんどトンネルがなく,地上の基地局と電波がつながっていました。例外となる上野駅周辺の地下区間と都県境近くの赤羽台トンネルは,すでにトンネル内基地局を設置済みのため,通信が途切れません。

その後,電波の通じない長大トンネルの基地局建設を進めていたところ,高崎から1駅先の安中榛名まで工事が完成し,2016年6月28日に運用が開始されました。

3.5kmの工事で約2分長くつながるように

北陸新幹線の車内からどこで携帯がつながるか,過去記事では簡単に実測していました。

今回工事が完了した部分を見直すと,最初のトンネル突入が,大宮から長野まで通過のかがやき号で東京駅発車後約50分後。それが安中榛名駅通過の52分後まで約2分,携帯が使える時間が伸びました。

先の記事によると,工事されたトンネルの総延長として3.5km分の敷設。1分通信を伸ばすために,キロ単位のトンネル内の工事が必要という大変さです。

東京発かがやき号での目安は発車後約52分までに

そのうち沿線工場萌えの記事でも書くつもりで,過去に撮った沿線写真から。東京からは,登り勾配がわかるほどにモーター音が高まってきたこのあたりが,送信を終えていたところ。

北陸新幹線の車窓から撮影したオリヒロ

進行方向右側の目標が,こんにゃくゼリーから健康食品に展開するメーカー・オリヒロでした。もともと群馬の特産で,CMもよく見かけます。

それが,現在ではトンネルを超えて,同じく右手に‥

北陸新幹線の車窓から撮影した日本精工榛名工場

日本精工の榛名工場が見えるあたりまで持ちます。自動車関連で有力な軸受メーカー。上のオリヒロからここまでは,ほんの2分。

東京行では安中榛名通過の表示から連続利用可の安心感

逆に東京方面へは,通過でも大きく減速する軽井沢駅の後,ドア上のLED表示で安中榛名駅通過の案内が目安。その先ずっと東京駅まで,ネット接続が保証される安心感ができました。かがやきでは東京駅到着の約52分前です。

金沢-富山・新潟県境は2017年3月完成予定

一方の金沢側でも,国の補助金の交付が決まり,工事が進められます。

工事計画だけなので,あまり報道されていませんが,取材により完成時期を2017年3月と伝えた朝日を挙げておきます。

この件は,補助金を交付する総務省からもプレスリリースが出ています。

2017年3月には金沢から/まで約35分連続通信が可能に

先の図で工事区間を確認すると,完成後のかがやき号では,金沢到着前約35分間,逆方向では金沢発車後約35分間,連続した通信が可能になります。現在は,石川・富山県境のトンネルで必ず通信が途切れるため,安心して通信できる限界が金沢到着前や発車後5分ほど。それが,30分は伸びるため,着きますとか乗りましたなどの連絡に,ゆとりができます。

なお,この予算も開示されていて,総事業費30億円のうち10億円が国の補助金。現在も繋がっている明かり区間を除けば,接続時間の拡大は20分ほどですから,トンネルでもネットに接続させるためには,1分1億円単位の工事費が必要という計算です。ただし,通過人員も年間900万人台にはなっていますから,1人当たりでは,わずかな金額に。投資プロジェクトが枯渇しているマイナス金利下では,あってもよい判断です。

東京・金沢両側から延伸で,どこからどこまで使えるか,わかりやすく

今回の工事が,富山・新潟県境付近までである理由は,そこまでが北陸総合通信局管内だから。そこから東京寄りの,新潟・長野県を管轄する信越総合通信局からは,この先の工事の情報がありません。一方,関東総合通信局からは,安中榛名・軽井沢間も同時期に工事と伝えられています。

総務省|関東総合通信局|北陸新幹線5トンネル内で携帯電話利用に向けて

虫食い的なエリア拡大ではなく,東京・金沢の両端から圏外をなくすように延伸していくのは,「どこまで使える,どこから使える」という見極めが出来やすく,よい方式と思います。ストレスになるのは,つながらないことよりも,いつ途切れるかわからない状態での,通話や重要なファイルの送信などですので。

JR東日本の新幹線区間全体では2020年完成へ

これとは別に日経の報道では,JR東日本の新幹線トンネルは,今後すべて工事する方針とのことで,完成が2020年前後となっています。

ただし,これに相当するプレスリリースがJR東日本や携帯キャリア側になく,他紙も報道していないため,どの程度の確率で達成されるのかは,わかりません。

ミシュラン富山・石川(金沢)版が初公開,金沢の星2つは日本料理と鮨

食事・カフェ

石川のレストランは星2つが9店,星1つが21店

5月31日の午後に,ミシュランの地域特別版である富山・石川(金沢)版がネットで先行公開されました。特別版とは,1回限りの出版計画で,毎年の改訂がないものです。

星の数ごとの店舗数は以下の通り。石川県は,過去の地域特別版と比べても,都市規模に見合う順当な数を獲得しています。

地域特別版の星付き店舗数(2016年5月31日現在)
地域 レストラン 旅館の料理 合計
店数
*** ** * ** *
北海道 2 10 42 54 0 3 3 57
富山 1 1 8 10 0 0 0 10
石川 0 9 21 30 0 4 4 34
広島 1 5 17 23 0 1 1 24
福岡 1 9 26 36 1 0 1 37
佐賀 0 2 0 2 0 0 0 2

なお,星3つは全国で33店だけ。それも,上の表以外で,毎年改訂される東京周辺と関西に集中します。地方では,札幌2店,広島1店,福岡1店。大都市でも,横浜,川崎,北九州はゼロ(ただし藤沢に1店)と希少です。そこに今回,富山1店が加わりました。

一方で,星付きレストランの数では,石川は富山の3倍。人口が2.7倍の広島も上回り,店の集積はよく評価されています。

旅館として4店の料理に星1つ

今回の石川県の星の特色は,旅館部門の料理の評価で星1つが4店と,刊行済の都道府県で最多となること。このうち,浅田屋金茶寮(きんちゃりょう)・和田屋(わたや)は,宿泊しなくても,昼夜とも食事だけの利用ができる,歴史ある料亭旅館。ミシュランのレビューでも,星については各店の料理をとりあげていて,建物や部屋の快適さマークとは別の評価です。

旅館の料理で星付きは,全国で13店。うち4店が石川県,うち2店が金沢市と,比率でもなかなかの健闘。もっとも,未刊行地域が大都市の名古屋をはじめとして多く,料理星付き旅館が今後どの程度増えるかは,新たな刊行地域の情勢次第です。

温泉旅館の料理には星が付かず

石川県の料理星付き旅館4店は,いずれも数室程度と小規模。うち上に挙げた3店は,料理だけの利用も多い料亭のスタイルで,お風呂は温泉でも露天でもありません。

対して,温泉旅館は,海や湖,渓谷の眺めや,露天風呂付の部屋など高水準のしつらえがあっても,料理に注力する小規模の別店や新店も含めて,星が付きませんでした。大手旅行代理店などで旅館として高評価でもです。

全国で13店の料理星付き旅館でも,部屋数が多い旅館はなく,温泉は4店だけ。料理には譲れない基準があるようで,温泉や眺望との「合わせ技」で星が付くことはなさそうです。

以下は,石川県の星の傾向で気の付いたことを。

星2つはすべて,星1つも2/3超が日本料理と鮨

星の付いた店を,ジャンルごとの構成でみると,石川の食の特徴がわかります。配列は,地域ごとで原典の出力順に準拠。()に地名のないものは金沢市です。

星2つ

星1つ

  • 日本料理9店:玉泉邸,つば甚,いけ森,ゆづる,さかい,山錦楼,鈴おき(白山),まつ家(小松),へら亭(加賀)
  • 旅館部門の料理4店:浅田屋*,金茶寮*,和田屋*(白山),さか本(珠洲)
    *は食事だけの利用可
  • 鮨5店:みつ川乙女寿司八や志の助きく家
  • 天ぷら1店:小泉
  • フレンチ6店:ベルナール,レ・サヴール,Makino,ラ・ネネグース,エンヌ,夢喰庵(羽咋)

星2つは日本料理と鮨。星1つの21店のうち15店は,日本料理・鮨・天ぷらです。やはり,地物のかにや甘えび,ぶりなどをはじめとする魚介類を強みとして,それを活かせるジャンルが評価される地域。

ただし,星2つで鮨は1店だけで,日本料理は8店。星付き全体でも,鮨6店より日本料理17店の方がずっと多いのは,意外でした。店数としては,鮨よりも日本料理。ネタは地域で横並びで,同様の握りだけでは高評価にならないということでしょうか。

星付きは金沢に集中する一方,市外の店には特色が

石川県の星付き店30店のうち,24店は金沢に集中しています。ほか1店は,野々市市(ののいちし)の鮨店で,金沢から切れ目のない住宅地。バスがわずかな場所で,金沢駅や市内のホテルからタクシー2000円台で行かれる方が多いでしょう。

金沢市外では,日本料理で小松市の2店,白山市(旧松任市域)と加賀市1店ずつ,フレンチで羽咋の1店が星付きに。さらに,旅館部門ですが食事だけの利用もできる老舗として,白山市(旧鶴来町域)の和田屋が星1つ。こちらは季節により囲炉裏で焼く鮎のほか,鹿や猪なども使われるなど,特色あるところは,よく調査されています。

他の例としては,小松の安宅漁港近くにある料亭・まつ家は,漁船の通る梯川沿いに灯台の見える数寄屋造り。個室の料亭としては全国でも希有な立地と店構えと感じます。

一方で,ネタでは金沢を凌ぐはずの能登の鮨店が星付きとならなかったのは,残念。能登の星付きは,フレンチが1店と,旅館部門の料理で温泉でない1店でした。ただし,石川県の鮨店で唯一星2つの「めくみ」は,金沢の南隣の野々市にあって,仕入れを能登半島の七尾まで,毎朝店主自身で行うこだわり。こちらが能登水揚げのネタを主体として獲得された星2つとも考えられます。

星付き店の過去記事を

たとえば過去記事から,鮨について星1つとなったお店。上にこんもりと青い卵の乗った甘えびは,金沢ならではのネタと特徴ある握りです。閉店された小松弥助の門下として貴重な一店。

次は,ひがし茶屋街の星1つの鮨店の姉妹店。姉妹店なら予約なしでも入れることが多く,カウンターで一貫ずつ出される鮨としてはリーズナブル。このうち金沢駅店は,この水準の鮨店としては珍しく,昼から夜へ通し営業で,旅行や出張での合間にも食べていける都合のよさです。

金沢市認定の料亭から4店,さらに旅館として2店

日本料理では,過去記事に書いた金沢市の補助対象の老舗料亭から,星2つが2店(つる幸杉の井),星1つが2店(つば甚山錦楼)。それに加えて,旅館部門で,浅田屋金茶寮の料理が,それぞれ星1つです。このほか,建物の要件だけで補助の対象外となっていますが,料亭・銭屋が星2つに認定。

補助金の対象料亭のうちミシュラン星付き率は50%。補助時点では結果がわからない海外の第三者評価としては,なかなかの成果の補助事業といえます。上の写真は,その金茶寮。

また,星1つの山錦楼は,犀川大橋を片町から南へ渡る人なら,寺町にショートカットする坂の途中に見覚えがある,大正時代の木造3階(一部4階)建で金沢市指定保存建造物。それでいて,現在でもホームページやFacebookなどがまったくないお店です。完全予約制のため大きな看板もなく,料亭だとは気付かない建築。口コミもほとんどないところを,よく見つけられました。なお,ここも住所は寺町で,寺町は繁華街ではないのに,ミシュラン星付き3店(つば甚,金茶寮,山錦楼)の町に。さらに,杉の井もこの一角で,星付き4店が集うエリアです。

なお,上の老舗料亭でのキャリアを経て,独立開業されたお店では,少なくとも3店,星付きが確認できます。学校に対する補助金と同様に,人材育成の成果もあったことになります。

料亭のうち星2つの1店は,前に記事にしていました。

料亭の星2つのもう1店・杉の井は,和カフェの別店を過去記事に。

こちらは,上の補助対象ではありませんが,星2つの料亭の,ひがし茶屋街の別店です。

金沢駅徒歩圏で星付きは日本料理とフレンチ各1店

古くからの飲食店街・片町周辺に老舗の料理店や鮨店が揃う金沢では,星も片町周辺に集まりました。逆に,金沢駅徒歩圏では,星付きは2店で,いずれも新店。

まず,星2つの日本料理がこちら。

駅兼六園口から右手に徒歩8分ほどの六枚交差点角。徒歩5分圏に,シティホテルからビジネスホテルまで多数。その駅近から動かずに,お造りを含めた懐石料理を堪能できる希少価値です。新店とはいえ,建物は元造り酒屋をリノベートしたもので,お料理を象徴する端正な町家建築です。

駅徒歩圏内でもう1店星付きは,フレンチのエンヌ。同じく兼六園口から,鼓門をくぐって正面に直進,別院通り口を斜め右折して徒歩8分程度の白銀交差点(本町バス停)そばです。金沢駅徒歩圏の星付き店は,和洋別方向ですが,洞爺湖サミットを開催した,ウィンザーホテル洞爺時代の同僚と伝わっています。

兼六園徒歩圏にも星付き店が

こちらは,兼六園徒歩圏で唯一の星付き店。桂坂口や兼六園下バス停から徒歩4分ほどです。

新店ですが,修行されたのが上で紹介した星2つの料亭で,こちらでもキャリアは重視されているのでしょう。それは,白山市の旧松任市域で唯一星が付いた日本料理店と同じです。なお,庭と建物が江戸時代という点は,上に挙げた料亭の金茶寮と並んで,全国の星付き店としてもまれな存在になりました。

天ぷら1店は会席料理志向

天ぷらは1店,小泉さんのみ。生の魚介類で満足されがちな金沢では,もともと天ぷら専門店の数がわずか。それでいて星付きとなるからには,作り込まれた先付や,お造りやお椀もあわせたコースがあって,会席料理の満足度も得られます。

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さくさく,あつあつの天ぷらの上に,冷たい生うにを後のせ。さらにわさびで締めます。ほどけゆく温度差と食感の差が,喩えようのない旨み。奥に竹のそよぐ,ゆとりある白木のカウンターのしつらえで,考えられた一品をいただけます。

イタリアンや中華料理は星付きゼロ

一方で,星付きがゼロだったジャンルは,イタリアンと中華料理など。このジャンルで星付き店がないのは,強みのある魚介類の活かし方に,限りがあるからかもしれません。むしろ,地場に競合店が少ないだけ,今後の新規参入の余地は大きいともいえます。

新天地の鮨の新店に星1つ

海外からの来訪にも応えるよう,店構えやしつらえも重視されると言われる中で,新天地の鮨の新店・きく家が星1つとなったのは,希望の星。新天地とは,繁華街片町の裏通りで,きく家はその中でも「中央味食街」と呼ばれるディープなエリア。1階建ての簡素な長屋の造りの店が,壁1つ隔てるだけで密接しています。

東京の路地裏の飲食店街でいえば,新宿ゴールデン街を,地方都市のスケールと時代感にしたところ。そういうエリアですから,多いのは居酒屋やスナックです。そこにミシュラン星1つの鮨店というのは,今回の公開で一番のサプライズでした。

なお,これ以外のサプライズ,たとえば「金沢おでん」や「金沢カレー」で星付きはありませんでした。旅行では人気の「海鮮丼」も,作りこまれた鮨の評価に至らないのは,妥当な結論。また,長くオイルマリネされたビーフステーキ限定のお店も,驚くほど簡素な店構えとともに,他にないスタイルとしてよく取り上げられますが,収録されませんでした。

特別版なので改訂は未定

このミシュランは地域特別版で,1回限りの刊行予定。一発勝負で,その後伸びましたとか,普通になりました,という再評価の計画はありません。北海道,広島,福岡なども,今のところ同様です。

しかし,開業数年目でもキャリアが認められて星付きとなった店も複数あり,店の歴史は必要条件でないこともわかります。何年後でもよいですので,新店も含めた再チャレンジのもとに,次の改訂版を期待したいところです。

ひがし茶屋街を見通す2階に和カフェの新店・波結(はゆわ)

観光スポット 食事・カフェ

金沢の写真の定番・ひがし茶屋街の通りを正面に

金沢旅行の写真として,兼六園のことじ灯籠,金沢駅の鼓門と並んでよく登場するのが,ひがし茶屋街のこの風景。

ひがし茶屋街のメインストリートを和カフェ波結(はゆわ)から眺める

古くは江戸時代からの風情ある茶屋建築が,奥まで両側に見通せます。火除けの役割もあるこの広見が,ひがし茶屋街でも人通りが最も多い場所。新幹線開業2年目,2016年5月の平日でも,散策と写真撮影の旅行者が途切れません。

ところで,これはどこから撮ったのかというと‥

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屏風状の簾戸越しに,ひがし茶屋街を眺められるテーブルには,抹茶パフェ。眺めのある食べ物の写真が趣味ですが,室内側が暗くなってしまうので,改めてパフェだけを。

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開店したのは和カフェ・波結(はゆわ)。ここから一つ北側の路地にある工芸品店・縁煌(えにしら)が出す2店目です。

抹茶アイスは定番として,抹茶をまぶしたわらび餅や白玉を添えています。奥には抹茶ブラウニーで,さらに甘栗をトッピング。ソフトクリームで覆わないのが,かえって新しく,もふもふ,もちもち,かっしりを,アイスを溶かしつつ楽しめます。

せっかくなので,上生菓子とお抹茶のセットも。

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遊び心のある金のプレートは,工芸品店ならでは。上生菓子は,加賀市の山海堂さんのものとのことでした。

1つの町家建築に2つ別の店

店の外観はこのような感じ。

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和カフェ・波結は右手に進んで2階にテーブル席。先ほどの写真は,2階のレトロなガラス戸越しの風景です。1階にも窓向きカウンター席が少しありますが,道行く人が多く,やはり眺めは2階から。ただし,テーブル席は窓側だけではなく,混み具合で眺めの良さも変わります。

実はこのお店,ひがし茶屋街で統一されている看板の行灯が,斜めに2店分かれています。

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1棟の町家建築に2軒のお店が入っていて,しかも両方とも和菓子とお抹茶を揃えているという変わったつくり。間違えないようにご注意を(というか自分が間違えた)。左手奥は,和菓子とお抹茶のある別の新店,菓舗Kazu Nakashimaさんです。

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そちらは,兼六園下交差点すぐの老舗和菓子店・中島の新ブランドと和カフェということで,そのうち機会があれば書いてみます。

地元ではコールドパーマで通じていた場所

こんな好立地が2016年にようやく新店なのは,コールドパーマの看板がかかっていた,歴史ある「さくらい美容室」の場所だから。ひがし茶屋街で,この通りを振り返る構図で撮影されたことのある方は,あの正面の場所かとわかるでしょう。今でも,Googleマップではコールドパーマの表記です。その美容室は,反対側で営業を継続しています。

今はなきコールドパーマの看板は,ひがし茶屋街の奥から振り返って写真を撮ると必ず写るもので,検索すると昔の写真がたくさん出てきます。その場所が和カフェになったわけで,ひがし茶屋街でおそらく最後の好立地のお店です。

ところで,コールドパーマって何というのが,ここではじめてその看板を見た方の?だったのですが,現在のふつうのパーマがコールドパーマ。その昔,コールドでない,ホットなパーマがあって,その時代には新しいパーマの方法ということで看板にされていました。

平日でも人が途切れないひがし茶屋街

2016年5月の平日,木曜日の午後2時台に,何枚か写真を撮ってみましたが,混んでくるとこんな感じです。新幹線開業2年目でも,兼六園や21美に続く目的地として定着しているようです。

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写っているのはこの範囲に150人くらい。新幹線開業前は,平日昼なら,この範囲全部で数人程度の人通りだったはず。もっとも,店に入る人は歩いている人の一部で,店内では,お茶や買い物とも,ゆとりがあります。新店も,周辺部までじわじわ増えています。

その頃は,通行中に写真を頼まれても,茶屋建築の一棟全体を背景に,誰もかぶらない写真がすぐに撮れました。今では,写真にも工夫のいる人通りです。

カメラが少しかがんで人物と家並みを上向きに撮ると,周囲の人は構図の下に消えます。全体の写真とは別に,カメラと人物とも建物に近づいて,斜めに奥を見通す構図もあり。絞りが変えられるカメラなら,背景の人通りをぼかす方が自然でしょうか。

じっくり写真なら,別の路地や主計町も

写真が撮りにくければ,一本路地を変えると,人のかぶらない写真がまだまだ撮れます。街歩きは過去記事に。

こちらは1本南側の路地で,夜はバーになる,そばの武右衛門の前。

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さらにクランク状に進むと,工芸品店くるみやと,ランチのあと,夜は午前まで営業するカフェバー粋蓮の前。

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さらに奥へ進むと,午前3時ごろまでやっている茶房&BARゴーシュの前。

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振り返ってクランクを見通すと,ひっそりとした佇まい。

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こちらは,通りから1本北側の路地の奥,和菓子店・森八が出す,陶器の販売も兼ねた和カフェ「うつわの器」前。

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浅野川大橋を渡って大通りの反対側まで5分ほど歩けば,主計町(かずえまち)茶屋街。

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片側が浅野川と並木になる景観も,また独特です。