北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

JRの東京→金沢ツアー(日帰り・宿泊付)が,前日18時まで予約,当日乗車前に券売機で受取可に

2018年度分から,日帰りプランのうち,通常の土日の価格が値下げされました(一部混雑期を除く)。その点,記事を改めています。

このJR東日本のツアーは,東京から金沢方向だけで,金沢から東京方向はありません。

前日18時まで購入できるJR東日本のびゅうツアー

新幹線や飛行機とホテルをまとめて割引くパッケージツアーは,JR,航空会社,旅行会社に数多くあります。ただし,ふつうのツアーは購入期限が早く,事前の受取が店頭か宅配と,使いにくさがありました。

その点,JR東日本のびゅうツアーには,えきねっとと駅の指定席券売機を使った,便利な購入方法があります:

  • 前日18時までに,えきねっとで予約,クレジットカードで購入
  • 当日発車前までに,JR東日本の駅の指定席券売機で受取

ただし,予約と購入ができるのは,毎日5:30~23:40です。航空会社や旅行会社と違って,24時間ではないことにご注意を。

券売機で発車前まで受取れる:窓口や宅配の面倒なし

前日に考えた旅行でも購入でき,窓口に並ぶ必要がありません。出発日の改札入場前に,指定席券売機でチケットを受取ればよく,15分ほど余裕をもって駅に行けば十分です*1。事前の受取りなら,5:30から23:00のうち,駅ごとの指定席券売機の稼働時間中にできます*2

前日午後6時まで購入できる条件は,えきねっとの会員でクレジットカードで決済すること。それ以外の支払(コンビニ払など)や,未成年者だけの旅行などの場合には,購入期限が前倒しになります*3。支払と受取方法の詳細は公式ページへ。

航空機の欠航決定時でも,前日18時までなら間に合う

前日18時まで購入できるため,意外な使い道もあります。早く買うほど安い運賃やツアーのある航空便では,悪天候による欠航がありえます。その場合,全額払戻しなので,旅行を止めれば,損はしません。しかし,出張や結婚式など,新幹線に替えても,行くべき事情もあるでしょう。

翌日の悪天候がわかってからでは,ふつうのツアーで,買い直せるものはありません。しかし,このJR東日本のツアーなら,欠航の判明が前日18時までなら,買い直すことができます。北陸に限らず東北や函館で役立つ,裏技です。

ようやく北陸ツアーも対象に

この便利なネット購入と受取方式は,北陸向けでも,2017年6月29日から可能になりました。

さらに,2018年1月25日から,1泊ごとに違うホテルを選べるダイナミック・レールパックも発売を開始。そちらは,東京だけでなく,JR東日本の主な駅からのルートが買え,たとえば,仙台→金沢や横浜→金沢なども組めます。このダイナミック・パックは後述します。

JRのツアー日帰り・宿泊付と他の割引きっぷの価格

JR東日本の金沢ツアーの価格を,通常運賃や他の割引きっぷと比較してみます。ツアーの価格は,2018年度分から改定されたものです。

東京→金沢の各種運賃(片道・通常期)とJRのツアー(円)
割引きっぷ・ツアー 対象 合計 特急券 乗車券
通常の運賃・料金 みどりの窓口
指定席券売機など
14120 6780 7340
えきねっとトクだ値 JR東日本
えきねっと会員
12700 購入は当日午前1時40分まで
(メンテ時は前日23時40分まで)
席数限定・当日変更に注意点*4
モバイルSuica特急券 JR東日本
モバイルSuica会員
席ごとに端末が必要
13380  
スーパー・モバイルSuica特急券 12030 購入は前日23時40分まで
席数限定・変更不可
eきっぷ JR西日本
J-WESTカード会員
13480 6140 7340
e早特1 12130 購入は前日23時30分まで
席数限定・変更に注意点*5
WEB早特1 JR西日本
e5489会員
12700
金沢
日帰り
シンプル
金沢
通常 JR東日本
えきねっと会員
びゅうツアー
23600 2人以上が同じ列車・区間を利用
購入は前日18時まで・変更不可
北鉄バス1日乗車券(500円)付
混雑期は連休やお盆などに設定
混雑期 27800
金沢往復
+
1泊
シングル 31000~ 購入は前日18時まで・変更不可
価格は季節で変動・最低価格は
日~金出発の列車限定のもの
ツイン 27600~

日帰りは2人から宿泊付は1人からです。その価格設定と特徴を見ていきます。

日帰りプラン(2人~)は新幹線で最安(混雑期以外)

びゅうツアーの特徴は,日帰りも設定されているところ。冠婚葬祭やライブなどでは,新幹線で日帰りなら行ける場合も多く,その需要にも応えます。

以前は,日帰りプランに,平日の空いた列車だけ大幅に割引く,限定列車版がありました。2018年度からは,一日ごとにワンプライス,残席さえあれば,どの列車も利用できるものに統合されました。

日帰り23600円:通常より4640円お得(混雑期以外)

日帰りプランは,混雑期を除くと,窓口や指定席券売機でいつでも買える通常のきっぷから,4640円引。よく使われる割引きっぷ・トクだ値と比べても,1800円引です。さらに,後で書くバスの1日乗車券(500円)が付くので,それを使うなら,割引の価値はプラス500円といえます。

2018年度からは,この価格設定が,以前のように平日だけでなく,通常の土日にも適用になりました。つまり,土日については,実質の値下げ。結局,新幹線の往復では,平日から通常の土日までなら,これが最安です。

連休やお盆は日帰り27800円:安いトクだ値と比較を

ただし,三連休やお盆期間などの混雑期には,日帰りプランが27800円になります。それでも,通常の運賃より440円安いのですが,片道ごとの割引きっぷである,えきねっとトクだ値やスーパーモバトクよりは,高くなってしまいます。

とはいえ,トクだ値やモバトクは席数限定で,そういう混雑期には,早々と残席ゼロになっています。混雑期は,希望の列車の残席を,ツアーと片道の割引きっぷで見比べて選ぶのが,得策でしょう。

片道ごとプラス3800円でグリーン車に

このツアーの隠れた見どころは,日帰り・宿泊付きとも,追加料金でグリーン車も選べること。片道当たりプラス3800円で,ネットで簡単に選択できます。

片道グリーンでも,普通席往復の正規運賃よりまだ840円安い

たとえば,帰りだけグリーンにしても,普通車の割引のない乗車券・特急券に比べれば,840円安いままです。それで,次の日の仕事が早い場合などに,おすすめです。

なお,グリーン車の割引きっぷは,東京・金沢間では,他にほとんどありません*6。グリーン車に最も安く乗る方法としても,このツアーは使えます。

日帰りには観光に使える北鉄バスの1日乗車券付き

各社の日帰りツアーでは,往復の新幹線に何かをセットしています*7。JR東日本の金沢日帰りツアーでは,観光客がよく買っている北陸鉄道バスの1日乗車券(500円)が付いてきます。また,宿泊付きのプランでも,この1日乗車券をセットしているものが一部にあります。

その乗車券で観光地とライブホールの多くへ行ける

この1日乗車券は,兼六園,21世紀美術館,ひがし茶屋街など,金沢の主要な観光スポットに行けて,北陸鉄道バスなら乗り降りが自由*8。その範囲には,コンサートで使われるホールの多くがあります*9。そこで,ライブに行くための日帰りでも,無駄なく使えます。

実際の利用では,JRの券売機で発券されたバウチャーを,金沢駅兼六園口バス乗り場後ろのブースで,1日乗車券と引換ることになります。1日乗車券の詳しい使い方と特典は,別記事へ。

宿泊付は1人から:ホテルが増えて値下がり傾向

新幹線往復+宿泊の割引は,1人から設定があり,出張にも使えます。金沢では,2017年後半から建設中だったホテルの開業が続いていて,2018年度の宿泊付きの価格は,値下がり傾向です。

列車限定ならツイン1泊付27600円~

最も安いのは,列車を限定するもので,限定列車利用という表示があります。その場合,出張客の多い東京発7~9時台が除かれます。すると,1泊込みで,ツインで27600円(1人あたり)ほどが底値。新幹線の通常の往復より安く済む額です。

なお,限定列車版でも,2人揃えば,シングル28100円からの設定があります。これは,シングル主体のビジネスホテルが,2室まとめて売りたいときの大幅割引で,条件があえば特別にお得です。

出張時間帯でもシングル1泊付31000円~

限定列車版でなければ,ツインで28900円,シングルで31000円あたりが底値。ツインなら,これでも通常の往復運賃程度。シングルでも,割引きっぷとホテルを別に取るよりは安い場合が多いでしょう。

季節と曜日で変動大,美術館や飲食店の休みにも注意

以上の料金は,季節と曜日により変動します。夏休みに入ると一段高の一方,冬はさらに値下がり。

曜日では,土曜や連休にかかると割増しです。その点で,日曜出発は穴場ですが,(祝日でない)月曜は21世紀美術館などの休館にご注意を。また,日曜は,鮨店など飲食店の名店の休みも多いです。

駅徒歩圏を外れると,新しいホテルも割安

選べるホテルは,駅から離れる,古い,狭い,ブランドが知られていない,といった要因ごとに,安くなります。妥協できるところを決めた方が,満足度も高いでしょう。

たとえば,新しいホテルなのに割安な例として,2009年開業のホテルリソルトリニティ金沢があります。割安な理由は,駅からバスで約5分の武蔵ケ辻下車のため,駅徒歩圏の検索で外れるからです。しかし,金沢駅からのバスは毎時20本以上あり,観光向けの周遊バス兼六園シャトルもホテル前を通るので,街歩きも駅と往復する必要はありません。また,近江町市場へは徒歩2分ほどです。

この武藏ケ辻から香林坊・片町にかけては,古くからの繁華街に近づく方向です。ネットのホテル検索では,駅徒歩圏の条件で外される分,コスパの良いホテルが残っています。

時間に余裕があれば,旅行会社のツアーも

なお,早めの購入で宅配受取でよいなら,多数の旅行会社にツアーがあります。その面倒の分,JR東日本よりも安めです。JRのツアーは,前日午後6時まで買えて,受取の不安がないのが売りです。

実は安い航空機のツアー:1泊付18200円~

実は,安さを求めるなら,新幹線ツアーよりも,それでシェアが落ちたJALかANAの羽田・小松便のツアーの方です。新幹線開業によって,ツアーの価格の傾向は,新幹線>JRからJR>新幹線へと,逆転しています。それも,航空会社ブランドのツアーやJTBなどの大手旅行会社以外に,穴場があります。

最安の条件(閑散期の平日)では,航空券往復に1泊2日ツインで1人18200円,シングルで19700円と,新幹線では無理な安さ。この例は,金沢のホテルとの間では営業力のある名鉄観光のものです*10

ただし,航空機ツアーとの比較では,金沢駅・小松空港間のバスが片道1130円,所要約40分ということにも注意を。また,航空機では,とくに冬に,風雪による終日欠航のリスクがあります。新幹線では,運休が続いたことはありません*11。前述のように,欠航判明が前日18時までなら,そこから急いで,このJR東日本のツアーを買い直す手もあります。

申込みは,えきねっとのツアーボタンから

申込みは,えきねっとのトップページから。JR東日本国内ツアーのメニューボタンをクリックして,目的地>北陸>石川県>金沢などと選択します。

f:id:KQX:20171006233829p:plain

コース内容は,往復JR+宿泊,宿泊のみ,日帰り,の3つから選べます。日帰りでは,2人以上でないと,検索結果が0件になります。宿泊付きなら,1人からです。

東京・大宮発以外も作れるダイナミック・パックも

びゅうツアーには,往復の列車とホテル・旅館を1泊ずつ組み合わせられる,ダイナミックレールパックもあります。サイトメニューでは,右側にある,JR+宿泊のボタンです。この商品の北陸向けは,2018年1月25日から発売になりました。

ダイナミック・パックなら仙台→金沢ツアーも前日18時まで組める

特長の一つは,乗車駅として東京や大宮だけでなく,JR東日本の主な駅で,乗換1回で金沢へ行けるところから組めること。たとえば,仙台→金沢などが組めます。旅行会社のパックツアーがない駅からでも,ツアーが作れるため,これが最安となる発駅も多いでしょう。

意外なメリットは,横浜発や千葉発なども設定されていること。運賃が通し計算されるため,東京駅までSuicaで乗って,東京駅から,ふつうのツアーのきっぷを使うよりも,少し安くなります。

もう一つの特長は,1泊はホテル,1泊は近くの温泉などと,街歩きと温泉を組みあわせた旅行も,組めること。また,最低1泊だけダイナミックパックに組み込めば,他に宿泊なしの日があっても,発券できます。ツアーの組み込みがない料亭旅館や,町家一軒貸しなどを合わせるとき,役立つでしょう。

以上の点は,内容と注意点が多く,別記事としました。

片道だけ別の交通機関なら,片道ごとの割引きっぷ

なお,以上のツアーの制約は,往復がJRであることです。帰りは飛行機や高速バスとか,翌日帰るがホテルは不要といった場合には,最初の表に挙げた,片道ごとの割引きっぷしか使えません。また,日帰りツアーでは,2人からの条件も付いています。

そういう場合にも使える,片道ごとの割引きっぷの詳細は,別記事へ。

東京→北陸ツアー:JR東日本と西日本をまたぐ制約

JR東日本は,北陸新幹線開業以前から,びゅうツアーをえきねっとと指定席券売機で販売しています。なぜ,北陸新幹線を使うツアーは,開業後2年も経ってから,ようやくネット販売開始なのでしょうか。

北陸はJR西日本エリアで,JR東日本が首都圏からの「びゅうツアー」を設定する際,他にない制約がありました。東京から金沢までの新幹線は,JR西日本区間を含んでしまい,割引と販売の設定などが,JR東日本だけの判断ではできないからです。

それで,JR東日本の新幹線で向かう目的地では北陸だけ,ツアーのネット予約と指定席券売機での受取が不可能でした。

開業後の需要をみきわめ,他社区間を含む北陸も販売へ

北陸向けのびゅうツアーで,ネット予約と券売機受け取りが開始されたのは,新幹線開業後2年を過ぎた,2017年6月29日のえきねっとのお知らせからです。さらに,ダイナミック・レールパックも,2018年1月25日から発売されました。これでようやく,北陸向けも,JR東日本で完結する目的地と同じ販売体制です。

どんな企業でも,自社で内製できる部分が多いものに比べて,他社からの「仕入れ」部分が大きくなるものほど,需要の見極めは慎重。製品でいうなら,JR東日本にとって,東北・信越は内製率の高いツアー,北陸は低いツアーという性格です。北陸ツアーでは,JR西日本への支払が相当にあっても,JR東日本として十分な投資効果があると判断されるまで,需要を見極める時間がかかったことになります。

JRの会社境界がもたらす販売戦略の差

この会社境界は,より需要のある観光地向けツアーでも,今なお影響をもたらしています。首都圏から京都など関西へのツアーは,JR東日本でもわずかに設定があるものの,現在でもえきねっとでの購入とJR東日本の駅の指定席券売機での受取ができません。東京から京都・新大阪までの新幹線はJR東海というのが,最大の理由です*12

このように,JR東日本,JR西日本,JR東海が別の企業体であることが,割引きっぷや旅行商品の販売戦略に大きな影響を与えています。各社とも,自社エリアに長く乗る観光地に誘導するからです*13

北陸→東京ツアーは券売機受取可のものなし

JR東日本の東京発北陸向けツアーがネット販売と券売機受取可能になったのなら,逆方向の,北陸発東京向けツアーも,同じ利便性が期待されるところ。券売機での受取も,JR東日本でできているように,技術的には可能ですが,残念なことに現状では設定がありません。

北陸発を設定できるのは,駅を管轄するJR西日本とその子会社・日本旅行などです。

JR西日本のみどりの窓口では扱いなし

JR西日本の駅で申し込めるツアーは,現在のところ以下のリンクで検索すると現れる関西↔北陸のものだけ。もし設定されれば,以下で検索できますが,東京向けは現状でありません。

金沢駅みどりの窓口対面の日本旅行金沢支店では購入・受取可

JR西日本の子会社である日本旅行には,以下のようなツアーがあります。いずれも,金沢駅のみどりの窓口対面にある日本旅行金沢支店(TiS金沢)で購入ができます。

それ以外の,ネット申込と宅配では,購入期限がかなり前倒し。それ以降は,店頭購入だけです。いずれも,券売機では受け取れません。

東京→金沢日帰りより金沢→東京日帰りが高い!?

ところで,東京発と金沢発の価格を比較すると面白いことに気付きます。JR西日本の子会社・日本旅行の金沢→東京日帰りツアーは,早朝などの列車限定で,1000円の買物券を付けて25000円から。JR東日本のツアーの東京発金沢往復は,列車限定でないのに,500円のバス1日乗車券を付けて23600円。金沢発東京日帰りは,東京発金沢日帰りより高いのです。

この謎も,北陸新幹線がJR東日本とJR西日本にまたがることで理解できます。東京・金沢間では,JR東日本区間がJR西日本区間よりも長くなります。そのため,自社の判断で大きく割引ける部分は,JR西日本と日本旅行が設定する北陸発よりも,JR東日本が設定する東京発の方が大きいからなのでしょう。

*1:東京または上野駅発は,乗車券が東京都区内から有効です。きっぷの受取駅が都区内駅なら,受け取ったツアーのきっぷで,そのまま乗車できます。吉祥寺や川崎など都区外から乗る場合は,いつものSuicaなどで乗車後,新幹線乗車駅(東京など)の乗り換え自動改札で,ツアーの割引きっぷの投入とSuicaのタッチで精算されます。

*2:駅ごとの指定席券売機の稼働時間は,指定席券売機のある駅検索|JR東日本で調べられます。主要駅なら,ツアーの発券システムが動いている5:30から23:00まで,フル稼働です。

*3:親が同行しない未成年者については,親権者の同意書の提出が必要です。そのため,親子で行く家族旅行なら,ネットだけで購入が完結します。同意書が必要なのは,未成年者だけの旅行や,子供以外の親戚や子供の友人などを,その親のかわりに連れて行くような場合で,それほど多くないでしょう。

*4:変更時に,変更先の列車のトクだ値が新規に発売されているもののみ,トクだ値の料金が継続適用されます。トクだ値の発売が終了している,当日の他列車への変更は,無割引の特急料金との差額が必要です。
 たとえば,出張先で,当日仕事が終わる時刻がわかってから,帰りの列車を早めたり,遅めたりすると,当初の割引はなくなります。

*5:e早特1は変更不可。
 WEB早特1は,変更時に,変更先の列車のWEB早特1が新規に発売されているもののみ,割引料金が継続適用されます。発売が終了している,当日の他列車への変更は,無割引(J-WESTカード会員ならeきっぷ)の特急料金との差額が必要です。

*6:よく使われる割引きっぷ・えきねっとトクだ値で,グリーン席用があるのは,東北のやまびこ・なすの,上越の全列車,北陸の東京・長野間のあさまだけです。
 東京・金沢間でグリーン車を割り引けるきっぷは,モバイルSuica特急券とeきっぷですが,それぞれ220円引,120円引と,わずかな割引にとどまります。
 他に割引されるのは株主優待ですが,東京・金沢間ではあまり得ではありません。詳しい比較は,株主優待の過去記事を。

*7:たとえば,JR東海ツアーズのこだま専用の大幅割引きっぷ・ぷらっとこだまでは,駅の売店でのドリンク引換券がセットされています。
 わざわざセット販売にする理由は,日帰りで往復のきっぷだけを割引くと,実質的には鉄道運賃・料金の割引になってしまい,鉄道会社の運賃の届出規制などに触れる可能性があるためです。そこで,他の交通機関やサービスと組み合わせた募集型企画旅行として,全体を割引く形式をとっています。

*8:駅から観光地まで行くバスには,ほかにJRバス,まちバス,ふらっとバスがあるので,乗車時には注意してください。

*9:1日乗車券で行けるホール(バス停)は,次の通り:本多の森ホール(県立美術館・成巽閣せいそんかくか出羽町),金沢歌劇座(本多町),金沢市文化ホール(南町),北國新聞赤羽ホール(香林坊),金沢AZ(幸町か片町),金沢Eight Hall(片町)。
 金沢vanvanV4は,徒歩3分の猿丸神社前まで乗ると,1日乗車券の有効区間を1区間だけ出て,追加片道200円です。有効区間ぎりぎりの幸町で降りて,そこから歩いても約10分。
 産業展示館は通常のバスがわずかで,イベント時は金沢駅から直行する臨時バスが出ることが多く,その場合はまったく別料金です。

*10:名鉄は,金沢の周遊バスなどを運行する北陸鉄道の筆頭株主で,百貨店の一つ・めいてつエムザの親会社。その上階にあるANAホリデイ・イン金沢スカイも,グループの不動産会社で保有しています。そういう経緯で,金沢での営業基盤は古く,大手旅行代理店に次ぐ位置にあります。

*11:北陸新幹線開業以来,この地域の最高積雪は,金沢の積雪が17年ぶりに87cmとなった2018年2月8, 9日でした。このときも,新幹線の東京・金沢間の列車に運休はなく,金沢・富山区間運転のつるぎ号が運休となっただけでした。
 一方,小松空港では,ほぼ2日間にわたって,全便欠航でした。

*12:東京から京都・新大阪へ向かう東海道新幹線は全区間JR東海で,JR東日本との契約上の制約はもちろんのこと,その方向のツアーを販売してもJR東日本の収益への貢献はほとんどありません。そのため,JR東日本としては,指定席券売機を使うなど,販売方法を改良してまで,需要を喚起する誘因が乏しいからです。

*13:たとえば,東京駅丸の内口を占めるJR東日本は,これまで東北と信越推しで,北陸新幹線開業後にようやく北陸枠ができた現状。やっと土俵に上がれたようなものです。
 一方,八重洲口の大部分を占めるJR東海とJR東海ツアーズでは「そうだ 京都,行こう。」が全面。JR東海は,東京のテレビや他の媒体でも,圧倒的に京都推しで,次が奈良,わずかに伊勢志摩です。その先の山陽区間は,神戸・姫路でもほとんど無視。京都や新大阪まで乗ってもらえば,その先どこで降りようが,JR東海の収益には無関係だからです。
 なにより,JR東海ツアーズの東京駅の店舗には,本社のある名古屋観光のパンフも,あまりありません。東京から京都観光の客で埋められる席を,手前で降りて減収となる名古屋観光に誘導するはずがないのです。名古屋の観光戦略にとって厳しいのは,名古屋に本社のあるJR東海が,もっとも集客力のある首都圏で,名古屋よりも京都を推していることといえます。
 JR西日本は,北陸よりもむしろ,世界遺産の広島・厳島神社など,瀬戸内海と山陰に豊富な観光資源があるのに,東京の駅に営業拠点がなく,共同企画以外のパンフは駅にありません。これは,JR九州・四国・北海道も同じ事情。以上の会社境界によって,大都市圏の販売で,観光地の戦略的な選別があるのが実態です。