北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

金沢駅の弁当・おみやげ,5%還元はどの売場? ほとんどが,Suicaなどで5%還元になる「あんと」

5%還元,2%還元,還元なしの区別

この10月から,消費税率が8%から10%へ引き上げられます。消費の落ち込みを緩和するため,キャッシュレス決済を条件に,国によるポイント還元が実施されます。期間は,2020年6月まで。

還元率は,5%還元,2%還元,還元なしと3区分。ポイント還元は,国の補助金で行われるため,その基準は国で決められています*1

  • 5%還元:中小・小規模事業者*2
  • 2%還元:そのうち大企業のフランチャイズ店(例:多くのコンビニ,ガソリンスタンド)
  • 還元なし:大企業など(例:百貨店やスーパー大手)

さらに,大企業の子会社などと,保険調剤,自動車・住宅販売などが除外されます。

同じ駅ビル,同じ商品でも,売場で還元率に差

金沢駅ビル・金沢百番街では,おみやげの売場が,おもに2つあります。

兼六園口から見て左側
あんと
兼六園口から見て右側
おみやげ処
多くの店国の5%還元
対象:交通系ICカード*3
会員登録が必要
JR西日本負担の5%還元
対象:J-WESTカード
国の還元なし
JR西日本負担で一部商品に2%還元
独自仕入れのおみやげは除く
対象:クレカ, 交通系IC, nanaco, Edy, QR決済*4
テナント店ごとの
売場とレジ
多種のおみやげを
平積み,集合レジ
テナント店ごとの経営 JR西日本の孫会社直営

定番のお菓子やお酒は,同じものが両方にあります。このうち10月から国の5%還元があるのは,あんとなどの中小のテナント店で,交通系ICカードのうち,Suica, PASMO,ICOCAなどポイント会員に登録済みのもので払う場合です。

このほか,金沢などJR西日本の駅のモール全体では,ICOCAとJ-WESTカード限定で,JR西日本独自の5%還元も行われます*5。しかしこちらも,JR西日本グループ直営のおみやげ処などには適用されません。

それら直営店では,JR西日本の負担で一部商品の2%還元が行われます。ただし,おみやげなど独自仕入れ商品は除外されます。現状をまとめると,下の表です*6

金沢駅:どの売場,何で払えば何%還元?

売場 金沢百番街
あんと・あんと西・Rinto
おみやげ処
えきべん処
セブン
イレブン

JR西日本
グループ
直営
テナントの
区分
中小
事業者
大企業
のFC
大企業の
直営など
店舗の例 菓子
弁当
飲食店
の多く
吉野家
タリーズ
Aガイヤ
ドンク
8番らーめん
ICOCA
要会員登録
国の
5%還元
https://cashless.go.jp/assets/img/logo_consumer.png
JR西日本負担の
5%還元
JR西日本
負担の
2%還元

独自仕入れの
おみやげ
弁当・新聞
などを除く

QR決済独自
の還元あり
例:楽天Pay
5%還元
その他交通系IC
Suica,PASMOなど
要会員登録
国の
2%還元
https://cashless.go.jp/assets/img/logo_consumer.png
還元なし
J-WESTカード JR西日本負担の5%還元
その他クレカ 還元なし
nanaco, Edy 利用不可
チェーン店の一部では
独自の決済端末で
支払えるものも
各種QR決済
クオカードなど 還元なし

国の5%還元店はレジ近くにこの表示

金沢駅・金沢百番街のテナント店にある国の5%ポイント還元の案内:Suica,PASMO,ICOCAなど交通系ICカードとJ-WESTカードが対象国の5%還元のあるテナント店では,レジ近くに右の表示があります。

下にある交通系ICカードで会員登録済みなら,国の5%還元が適用されます。上にあるJ-WESTカードには,JR西日本の5%還元が適用されます。

この掲示のあるテナント店では,その他のクレジットカードでの還元はありません。

なお,大企業の直営店など,国の5%還元がないテナント店では,JR西日本の5%還元だけの案内があります。その場合の対象は,ICOCAとJ-WESTカードだけです。

ポイント還元のある交通系ICカードと会員登録

5%還元がある交通系ICカードは,買物でポイントがつく,次のものです*7。必要な会員登録は,各社に説明があります:SuicaPASMOICOCAmanacaSUGOCAnimoca

全国の駅ビルでも,運営する会社ごとに,こんな複雑な区分ができます*8。結局,金沢駅でお得な買い方は,次の順です。

金沢駅でおみやげ・弁当を最も安く買うには

  1. Suica,PASMO,ICOCA,manacaなどがある
    ポイント会員に登録済みなら,あんとでほとんどのおみやげと弁当が,国の5%還元。おみやげ処では,この還元率になりません。さらにICOCAかJ-WESTカードなら,国の還元のない大企業の店も,独自の5%還元です。
  2. PiTaPa,TOICA,ICaなら…
    スマホにモバイルSuicaの用意とJREポイントの会員登録が最も簡単*9。チャージはクレカのほか,金沢駅の券売機(カードを置くタイプ)やセブンのATMでも可能。すると,あんとで最大5%還元です。
  3. 一般のクレカやEdy,nanaco,QR決済では
    おみやげ処などで,一部商品が2%還元どまりです。独自仕入れのおみやげ・弁当などは,還元がありません。なお,QR決済では,各社ごとに還元キャンペーンがあります。たとえば,楽天Payでは,10月から12月2日まで全店舗5%還元です。これは,おみやげ処でも適用されます。

それでは,こんな複雑な条件になったわけと,金沢の街中のお店の動向を。

金沢駅・あんとは菓子店などがテナントで入る

金沢駅兼六園口から見て左側・あんとにある店は,テナント店です。それで,売上は,テナントの菓子店や弁当店,飲食店ごとに発生します。消費税の課税も,ポイント還元の基準も,菓子店や飲食店などのテナントごとなのです。

ただし,こうなるのは,ショッピングモールとテナントとの契約形態によります。百貨店の場合は,百貨店が仕入れて売ったことになるテナントも多くあります*10

地元のテナント店:ほとんどが中小で5%還元

あんとのテナントである地元の弁当・菓子店や飲食店などは,ほとんどが中小事業者です。そのため,国による5%ポイント還元が認められています。

ただし,国の還元のある支払方法は限られていて,あんとではSuica, PASMO, ICOCAなどの交通系ICカードで,ポイント会員に登録済みのものです。

あんとでは,クレカ全般でも支払ができますが,還元はJ-WESTカードについて,JR西日本独自の5%還元があるだけです。交通系以外の電子マネーやQR決済では支払いができません。

国のポイント還元店は,公式の検索マップやアプリ(AndroidiPhone)でわかります。金沢駅・あんとの5%還元店は,後でリストします。

地元のテナントで大企業は,ハチバンぐらい

あんとにある地元のテナント店で,5%還元の対象とならない大企業といえば,8番らーめんのハチバンぐらいです。その街中のフランチャイズ店は2%還元。

ただし,金沢駅あんとの8番らーめんと同じ経営の駅の蔵は,現在の還元店リストにありません。代わりに,ICOCAとJ-WESTカード限定でJR西日本負担の5%還元が適用されます。

その他に還元のない店が,工芸品店と飲食店の一部にあります。

金沢駅のおみやげ処はJR西日本の孫会社の直営

一方,兼六園口から見て右側のおみやげ処では,国の5%還元がありません。理由は,JR西日本の孫会社であるJRサービスネット金沢の直営だからです*11

同社は,資本金2億円,従業員401名で,小売業としては大企業です。そのため,国のポイント還元の対象になりません。また,大企業であるJR西日本の子会社の子会社という条件でも,還元の対象から外れます。

ポイント還元のための中小企業化?

中小企業なら国から5%分の補助が出るのなら,大企業を中小企業に戻してしまう奇策もあります。中小事業者の基準は,資本金または従業員数が少ないことなので,増資の反対の減資や,分社化が考えられます。

今回のポイント還元では,店舗の多いスーパーなどで,減資が多く観察されています。

大企業の完全子会社は,小規模でも国の還元なし

しかし,このポイント還元では,大企業に直接または間接に支配される会社(完全子会社など)は,除かれています。議決権のすべてを,間接的にでも大企業が持っていれば,国によるポイント還元は認められません。

かりに,金沢駅のおみやげ処だけを分社化して,従業員を50人以下とすれば,中小事業者の基準を満たせます。それでも,JR西日本が間接的に支配している限り,ポイント還元は認められないのです。

おみやげ処のレジは,セブンイレブンの仕様

このおみやげ処は,売場に1か所の集合レジで,そのレジはセブンイレブンと似た仕様です。それは,JR西日本デイリーサービスネットとセブンイレブンの包括的な契約があるからです。

そのため,おみやげ処では,ICOCAやSuicaだけでなく,nanacoやEdy,QUICPay,各種QRコード決済,クオカードなども使えます*12。街中のセブンと同様に,電子マネーではWAONが外れます。

しかし,いずれも,国による5%ポイント還元は認められません。

ICOCAなど限定でJR西日本負担のポイント還元

ただし,自社負担でのポイント還元は,任意です。今回の国のポイント還元でも,同じ施設内のテナントの差を埋めるためや,自社カードに囲い込む目的で,独自のポイントや割引を加える企業が増えています。

JR西日本の駅ビルの店では,自社負担で,ICOCAとJ-WESTカード限定での5%還元が行われます。これには国の還元との重複適用はなく,モール内のテナントの規模の差などを埋めるものといえます。

しかし,各駅でJR西日本の子会社や孫会社が直営するおみやげ処などでは,この適用はありません。後で書く,JR西日本の駅ナカセブンイレブンの2%還元と同じ対応が,一部商品に適用されます。

駅のコンビニも鉄道会社とのFC契約が主流に

金沢駅の金沢港口隅や改札内には,セブンイレブンもあります。これも,JR西日本の孫会社・JRサービスネット金沢がフランチャイジーとなる経営です。

こうした,鉄道会社の子会社などが,コンビニのフランチャイジーとなる形態は,全国で増えています。

フランチャイジーが大企業では国の還元なし

駅ナカコンビニも,街中のコンビニと同じ2%還元と思われがちです。しかし,冒頭の基準によると,2%還元の補助が国から出るのは,フランチャイジーが中小事業者の場合だけです。

そのため,コンビニでも直営店と,フランチャイジーが大企業の場合は,国のポイント還元の対象ではありません。

コンビニで直営店はごくわずかで,混乱を避けるため,大手3社は自社の負担で2%分のポイント還元をする方針です。この場合,国の還元店マップやアプリには載りません。

JR西日本の駅のセブンは自社負担で2%還元

そして,JR西日本グループがフランチャイジーとなるセブンイレブンは,自社負担で2%還元が行われます。ただし,おみやげ,弁当,新聞など,独自仕入れの商品は除かれます。

同じ経営となる金沢駅のおみやげ処,えきべん処も,JR西日本の駅にあるセブンとレジのシステムが同様で,この枠組みでの還元となります。

この還元では,ICOCAやJ-WESTカード限定ではなく,支払えるクレカ,電子マネー,QR決済をすべて含みます。還元がないのは,クオカードなどです。

以上の還元も,国の補助ではなくJR西日本独自のもので,国の還元店マップやアプリに載りません。

楽天Payでは,おみやげ処などもセブン同様に5%還元

金沢駅のおみやげ処・えきべん処はレジがセブンイレブンと同様で,QRコード決済(楽天Pay)などのキャンペーンもセブン同様に適用されることがある。ところで,セブンと同様のレジを使っているおみやげ処やえきべん処では,多くのQR決済が使えます。

こうしたQR決済では,ときに高還元率のキャンペーンがあります。その場合,セブンと同条件でキャンペーンが適用されることもあります。

たとえば,楽天Payでは,10月1日から12月2日まで,国のポイント還元のない店でも,楽天が上のせして,全店舗5%還元とするキャンペーン中。

この対象に,金沢駅のおみやげ処,えきべん処,セブンイレブンも入っています。それは,楽天Payアプリの対象店検索でわかります(スクリーンショットを参照)。どうやら,楽天Payの決済上は,金沢駅のおみやげ処は,セブンの一店舗に見えるようです。

ただし,エントリーが必要で,ポイント還元は12月末ごろ,その利用期限が2020年1月末という条件です。

こうしたキャンペーンは,QR決済各社が独自に行うもので,各決済アプリで対象店を確認するしかありません。

なお,QR決済は,テナントの並ぶあんとでは使えません。QR決済のキャンペーンを使うなら,金沢駅ではセブンのほか,おみやげ処・えきべん処といえます。

5%還元:あんとの弁当・おみやげ・飲食店一覧

それでは,金沢駅のあんとで,国の5%還元のある店のリスト(あいうえお順)です。隣のあんと西とRintoの飲食関係も含めています。

対象は,Suica,PASMO,ICOCAなどの交通系ICカードで,ポイント会員に登録済みのものです。

一般のクレカは,使えるものの,還元の対象ではありません。J-WESTカードだけは,JR西日本負担の5%還元があります。( )内は,還元対象や還元率が異なる店です。

  • 弁当:大友楼,金澤玉寿司,芝寿し,米心おこめキッチン,源
  • 菓子:石川屋本舗,板屋,烏鶏庵,うら田,加賀陣屋,加藤皓陽堂,ガーラ金澤プレミナンス,雅風堂,きんつば中田屋,越山甘清堂,柴舟小出,末広堂,すゞめ,清香室町,高木屋,高砂屋,多聞堂,たろう,俵屋,百番銘華*13,福うさぎ,ぶどうの木,まつ井,まめや金澤萬久,みのや,村上,森八,諸江屋,LE MUSEE DE H
  • その他食品:潮屋,金沢地酒蔵,河内屋,四十萬谷本舗,杉野屋与作,天狗中田本店,農家屋かわに,不室屋,ぶった農産,北珍肴の匠,丸八製茶場,宮田,ヤマカ水産,ヤマト醤油味噌
  • 飲食:お多福,オリエンタルブルーイング,温野菜(d払い2%),金澤ちとせ珈琲,金沢まいもん寿司,カフェ・アルコ,カプリチョーザ(2%),黒百合,菜香楼,魚菜屋,すし玉,タリーズ(2%),不室屋カフェ,MAPLE HOUSE,吉野家(2%),らうめん侍
  • 工芸品など:石田漆器店,金沢わらじ屋,木倉屋,能作,はいから本舗,まかないこすめ,友禅工芸すずらん,友禅こものモリシタ,わこう

以上は,経産省の検索マップや検索アプリ(AndroidiPhone)からの抜粋です。それらでは,各店の位置にかなりの誤差があることにご注意を。

あんとなら弁当・おみやげのほとんどがSuicaなどで5%還元

結局,定番の弁当・おみやげは,あんとならほとんどが5%還元。工芸品店の一部が外れるぐらいです。飲食店も,対象店が多数といえます。

定番のおみやげで5%還元にならないのは,あんとになく,おみやげ処だけにある商品で,たとえば圓八のあんころです。

未掲載店も基準は満たしそうだが…

あんと内の飲食店のうち,加賀屋,歴々,8番らーめん,駅の蔵,ゴーゴーカレーなどは,マップやアプリに掲載されておらず,国の5%還元を受けられません。

ただし,この売場では,国の還元がなくても,ICOCAやJ-WESTカードに限って,JR西日本による5%還元が受けられます。

また,加賀屋は,和倉温泉の旅館と金沢駅前の金沢茶屋,その別棟の鮨の名店・小松弥助で,5%還元が認められています。8番らーめんは,街中のフランチャイズ店が2%還元。歴々は近江町店が5%還元です。

金沢駅2階のスーパーは大企業で国の還元なし

金沢駅金沢港口のエスカレータを上がった2階には,食品スーパーAガイヤがあります。地元向けの品揃えのため,弁当や惣菜,おつまみ,酒などは,コスパのよいものが並ぶ穴場です。

あいにく,このAガイヤも,国の5%還元がありません。その代わり,ICOCAやJ-WESTカード限定で,JR西日本負担による5%還元があります。

店の大きさからは,国の還元対象になりそうですが,実はJAグループ(農業協同組合)の経営で,同じ経営の店がAコープとして,県内に複数あります。

これら店舗が各農協の直営ならば,国のポイント還元の可能性がありました*14。しかし,現在はジャコム石川という,資本金1億円,従業員150人の株式会社です。この条件では,小売業では大企業に区分され,還元が認められていません*15

コープいしかわは還元が認められ,コープさっぽろは却下

協同組合関連では,生活協同組合・コープいしかわが経営するコープおおぬか,コープたまぼこがあります。こちらは,別の会社組織ではないため,5%還元がすでに認められています。

しかし,日本の生協でも有数の規模であるコープさっぽろは,ポイント還元を申請したものの却下されています。生協でも規模が大きいとして,大企業同様に還元が認められなかったのですが,認められた生協も複数あり,基準が問われています。

近江町市場でも5%還元店が増える

街中の観光ではどうでしょうか。観光客が多くなった近江町市場でも,5%還元店が増えています。よく紹介される店の例では,以下の通り(あいうえお順):

  • 近江町コロッケ,大口水産,舟楽,大松水産,忠村水産,ひら井,フルーツ坂野,フルーツむらはた*16,ヤマカ水産,山さん寿司,歴々など

近江町市場では,以前は現金決済だけの店がほとんどでしたが,2019年3月に,多くの店でPayPayが一斉に導入されました。

それにより,ポイント還元の基準を満たす店が増えたものです。そのため,近江町市場では,還元のある支払方法がPayPayに限られる店が多くあります。

なお,国による5%還元は,PayPayが使える約130店すべてではなく,申請があって認められた店だけです。

消費税率に差,食品持ち帰り8%,イートイン10%

むしろ,近江町で問題となるのは,食品(酒を除く)を買って帰ると消費税は軽減税率で8%,その場で食べると飲食店と同じ扱いで消費税率が10%となることです。フードコートのような形式でも,10%とされます。

基準としては,店がテーブルや椅子を用意すると,飲食サービスとみなされます。一方,店が管理しないベンチ(道路や公園など)や,歩きながら食べるなら,持ち帰りで軽減税率8%です。

店が椅子などを用意すると10%,食べ歩けば8%だが

近江町市場では,魚介類やフルーツなどをその場で食べられるよう,テーブルや椅子などを用意している店もあります。すると消費税率10%ですが,椅子を撤去して,食べ歩いてもらうと,軽減税率8%。さて,どうなるでしょうか。

金沢では,観光客が買ってすぐ食べるものが多くあります。近江町市場の魚介類,コロッケ,メロンパンアイス,金箔ソフトクリーム,フルーツにそのままストローをさしたジュースあたり。それらの税率が話題になりそうです。

街中の旅行客の多い店も5%還元が増加中

それ以外の街中観光でも,よく紹介される店の大部分は中小事業者で,5%還元の条件を満たします。それで,クレカなどの端末があって,申請さえすれば,ポイント還元が認められます。結局は,申請するかしないかです。

以下が,国の5%還元が認められた店の例です(あいうえお順):

  • おみやげ全般:石川県観光物産館(兼六園下)
  • 菓子店:金沢駅にない店では,甘納豆かわむら,菜菓匠奈加川
  • 飲食店:多数あるので,ミシュラン星付きか,ゴ・エ・ミヨのトック3以上では,
    浅田屋,いけ森,一献,ENSO,エンヌ,金城樓,片折,さかい,つば甚,太平寿し,天ぷら小泉,ベルナール,Makino,みつ川,めくみ,ゆづる,よし村,レスピラシオン,六花
  • 美術館などのカフェ:金沢21世紀美術館 fusion21,石川県立美術館 LE MUSEE D H,金沢城公園 豆皿茶屋
  • 金箔メーカー:今井金箔,さくだ,田じま,茶屋美人,箔座
  • 工芸品店など:岩本清商店,縁煌,ゑり虎,ゑり華,大樋長左衛門窯,加賀てまり鞠屋,加賀友禅会館,片岡光山堂,金沢21世紀美術館ミュージアムショップ,クラフト広坂,真美堂,津田水引,能作,野村右園堂,濱上呉服店,丸年呉服店,諸江屋
  • 着物レンタル:あかり,加賀友禅会館,金沢きもの花恋,金澤着楽々(ひがし茶屋街本店),金澤紅屋,心結

以上では,還元対象となる支払方法は店ごとに異なるので,経産省のマップ・アプリ(AndroidiPhone)や店頭の表示で確認を。

このほか,カードや電子マネーが使える名店でも,まだマップに掲載されていないところが多数あります。とくに飲食店では,還元のない店の方が大多数です。

8番らーめんは大企業で,FC店は2%還元

地元の外食では,ハチバンだけが大企業に分類され,そのフランチャイズ店は,2%還元が認められています。ただし,直営店は国の還元が受けられません。

金沢駅のあんとにある店は,国の還元がなく,ICOCAとJ-WESTカード独自の5%還元だけです。同じハチバンの経営であるあんと西3階の割烹居酒屋・駅の蔵も同様です。また街中の八兆屋,長八,駅の蔵,市の蔵も,国の還元がありません。

還元のない大企業:デパート・スーパー大手

金沢の街中で,大企業に区分されて,国のポイント還元がないのは,以下のような店:

  • デパート:大和,めいてつ・エムザ
  • 総合スーパー:イオン,アピタ,アルプラザ,ドンキなど
  • 食品スーパー:アルビス,バロー,Aコープなど
  • ドラッグストア:クスリのアオキ,ゲンキー,ウエルシアなど

以上でもテナントの部分では,還元の条件を満たす店がありえます。それは,売上が商業施設とテナントのどちらに計上されるかで分かれます。なお,テナント店も大企業なら,もともと還元がありません。

このほか,QR決済が利用できる店では,各社独自の還元率となるキャンペーンが適用される場合があります。たとえば,大和・アトリオなど楽天Payで支払える店では,全店舗5%還元キャンペーンが10月から12月2日まで適用されます。

同じ菓子が並ぶ,金沢駅あんとは5%還元,デパ地下は還元なし

国の還元のない店の代表はデパートです。デパ地下には,地元の菓子店や酒類で,5%還元のある金沢駅のテナント店と同じ商品が並びます。

デパ地下の店は,テナントのようでも,消化仕入れ契約となっていることが多く,その場合は,百貨店が(各菓子店などから仕入れて)売り上げたことになります。すると,百貨店が大企業である限り,国の5%還元は受けられません。

結局,お菓子やお酒も,デパ地下だと国の還元なし,金沢駅のあんとだと国の5%還元あり。今回のポイント還元では,駅などのテナント店で同じものが買える地方の百貨店にとって,逆風となりそうです。

5%還元のある中小スーパー・ドラッグストアは

スーパーなどで複数の店があっても,資本金か従業員が少なくて,中小事業者の定義を満たすなら,5%還元が認められています。以下が,その例です:

  • マルエー,ニュー三久,どんたく,三崎ストアー,大阪屋,コープいしかわ,コメヤ薬局*17など

どの店も同価格の菓子・酒は,5%還元店がお得

以上,金沢で気になる10月からのポイント還元を集めてみました。

どの店でも値引きがないお菓子やお酒の購入は,テナント店のほとんどが5%還元となる金沢駅「あんと」を探すのがおすすめ。その際,5%還元はテナントごとの認定なので,店頭の表示を確認しましょう。

あんとでの還元は,ポイント会員に登録済みのSuicaなどに限られますが,旅行客なら問題ないでしょう。

そのほか,定番のおみやげが揃うところでは,兼六園下の石川県観光物産館も,5%還元です。3000円以上の購入で正面の県営兼六駐車場が1時間無料となるため,車で兼六園観光の際には,好都合です。

価格差が大きいものは,還元率より価格が重要

ただし,5%還元の有無ばかり気にしていて,もともとの価格差が5%より大きかった,ということはありそうです。

たとえば,金沢駅金沢港口側2階のスーパー・Aガイヤは大企業に分類され,Suicaなどでの国の5%還元がありません*18。しかし,弁当や惣菜などは,地元向けの手頃なものが揃います。また,お酒なども,普段使いされる銘柄があります。

また,街中の飲食店では,名店を含む多くの店が5%還元の条件は満たしていて,店が申請をするかどうかの差だけです。料理や価格の違いは,5%を上回るため,還元店だからコスパがよい訳ではありません。

店によって価格に大きな差があるものは,還元店探しよりも,内容と価格の見極めが大切といえます。

*1:国のポイント還元対象の正確な区分けは,経済産業省,キャッシュレス・ポイント還元事業(中小・小規模店舗向け説明資料),2019年9月の3ページにあります。

*2:国の5%還元が認められる中小・小規模事業者は,業種ごとに資本金または従業員数で定義されます。たとえば,小売業なら,資本金などが5千万円以下の企業,または常時使用する従業員が50人以下の企業と個人事業主です。

*3:国の最大5%ポイント還元があるのは,交通系ICカードでもポイント会員に登録済みのものに限られ,Suica,PASMO,manaca,SUGOCA, nimocaの範囲です。これ以外の交通系ICカード(TOICA,Kitaka,はやかけんなど)では,支払えますが還元がありません。
 PiTaPaは,他の交通系ICと決済手法が異なるポストペイ方式で,金沢駅にあるICOCAのショッピング用の端末では,支払もできません。

*4:QR決済では,アプリごとに独自のポイント還元キャンペーンがよくあります。金沢駅のおみやげ処はセブンイレブンと同じ仕様のレジで,セブンが対象となるキャンペーンでは,おみやげ処でも適用される場合があります。
 たとえば,楽天Payでは,10月1日から12月2日まで全店舗5%還元のキャンペーン中で,金沢駅のおみやげ処・えきべん処もその対象店です。

*5:ただし,国の5%還元とICOCA,J-WESTカード限定の5%還元との重複適用はありません。つまり,JR西日本独自の5%還元は,国の5%還元が適用されない部分を埋め合わせるものです。

*6:国のポイント還元は,現在はもちろん10月1日以降も申請を受け付けていて,これから認められる店があります。また,自社負担のポイント還元は各店の任意なので,顧客の動向に応じて,随時改められる可能性があります。

*7:ショッピングでのポイント制度のない交通系ICカード(Kitaka,TOICA,はやかけんなど)では,金沢駅の買物で支払いに使えますが,還元がありません。
 PiTaPaは,他の交通系ICと決済手法が異なるポストペイ方式で,金沢駅にあるICOCAのショッピング用の端末では,支払もできません。

*8:たとえば、東京駅の商業施設は,グランスタ・グランルーフと地下の多くがJR東日本系で,八重洲側の東京駅一番街などがJR東海系です。そのほとんどがSuicaなど交通系ICカードで支払えますが,JR東日本部分はSuica,JR東海部分はTOICAの端末が入ります。
 Suicaでは,JREポイントの会員なら,買物でポイントがつく店が多いのですが,それは,Suicaの端末があるJR東日本管理の部分だけです。TOICAにはそうしたポイント制度がありません。
 そこで,東京駅の八重洲側の一部では,Suicaで買い物ができても,JREポイントが付きません。
 今回の国のポイント還元では,ポイント会員制度のないJR東海のTOICAは参加しませんでした。そこで,TOICAの端末では,Suicaなど他の共通利用できる交通系ICカードで支払えても,国の還元は受けられません。

*9:モバイルSuicaを新たに使うには,次の3つの方法があります:1.モバイルSuicaアプリのインストール,2.Google Pay+Suica,3.Apple Pay+Suica。
 1は,JR東日本のアプリをインストールするため高機能で,北陸新幹線などが安くなるモバイルSuica特急券が使えます。その代わり,ビューカード以外では年会費が必要です。
 2,3は,安い特急券は買えない代わりに年会費不要です。買物でポイント還元を受けるだけなら,2,3がお得です。

*10:売上が,ショッピングモールや百貨店などの商業施設とテナント店のどちらに発生するかは,商業施設と各テナント店との契約形態によります。それに応じて,消費税の課税とポイント還元の基準も決まります。これには,中小企業基盤整備機構の説明が参考になります。 多くのショッピングモールの場合は,テナント店とは売場の賃貸借契約が結ばれるだけで,モールは大家にすぎません。すると,商品の売上はテナントに発生します。賃料がそれに連動することも多いのですが,売上が計上されるのはテナントの方なので,消費税の課税も,ポイント還元も個別のテナントが基準となります。
 一方,百貨店では,一見テナントのようでも,その商品は消化仕入れ契約となっているものが多くあります。それは,テナントの商品も,(売れたものを百貨店が仕入れたこととして)百貨店が販売する契約です。その場合,テナントの部分の売上も百貨店に発生するため,消費税の課税とポイント還元の基準も百貨店になります。その百貨店が大企業なら,中小の菓子店のテナントを消化仕入れ契約で入れていても,ポイント還元の対象となりません。
 現実には,大きな商業施設ほど,百貨店とモールが一続きになっているものが多く,外見で区別するのは困難でしょう。また,大きな駅では,鉄道会社ごとに大家が異なることも多いです。
 レシートや領収書が,正確に作られていれば,あなたに売ったのは,各テナント店なのか百貨店なのかの,手がかりになります。今回の国のポイント還元制度では,カードなどが使えるテナント店が経産省の還元店検索で見つからなければ,そのテナント店は商業施設と消化仕入れ契約を結んでいたとわかります。

*11:JRサービスネット金沢は,JR西日本の駅ナカビジネスのうち近畿圏を担当する完全子会社JR西日本デイリーサービスネットの,さらに完全子会社にあたります。

*12:ただし,nanacoでの支払時,セブンと関係のない独自仕入れ商品ではnanacoポイントが付かないといった,微妙な差があります。

*13:テナント店にない売れ筋の菓子などを集めた店で,小松・松葉屋の月よみ山路や,七尾・竹内のみそまんじゅうなどを扱います。

*14:じっさい,JA(金沢市農業協同組合)直営で食品などを扱う「ほがらか村」は,山側環状の野田などに複数の大型店がありますが,国の5%還元を認められています。

*15:なお,同じJAグループの株式会社である米心石川も,あんとに弁当店・おこめキッチンをもっています。こちらは資本金1億円,パートを除く従業員103人ですが,製造業なので中小企業に分類され,国の5%還元の対象となっています。

*16:季節のフルーツが大盛りされたパフェの名店むらはたは,近江町市場のエムザ口を出て向かい側,めいてつ・エムザの南側にあたります。

*17:規模の小さなドラッグストアや薬局で,国の5%ポイント還元が認められた店でも,保険調剤の部分には適用されません。なお,同じ処方箋の保険調剤でも,薬局やドラッグストアごとに調剤基本料などが異なるため,支払額は店により異なります。

*18:金沢駅金沢港口側2階のスーパーAガイヤでは,国のポイント還元がない代わりに,JR西日本の負担で,ICOCAとJ-WESTカード限定での5%還元があります。こちらは,Suicaなど他の交通系ICカードでは還元されません。