北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

おみやげを買い損ねたら: 東京駅で買える金沢のお菓子

以下のお店はすべて,金沢駅の金沢百番街あんと(兼六園口から見て左側一帯)にも売場があります。

明日の朝持って行くはずのお土産でも東京駅なら

金沢のおみやげですが,東京・銀座には石川県のアンテナショップ・いしかわ百万石物語・江戸本店があり,さらにいくつかの菓子店は,東京周辺と大阪のデパ地下などに出店があります。それは下の別記事にまとめてあります。

明日の朝,職場などに持って行くお菓子を買い損ねたピンチでも,新幹線を降りたのが東京駅なら,まだ買えます!

今や,全国各地のスイーツとお弁当を集める東京駅。金沢の菓子店も,改札内地下中央通路のグランスタに2店,さらに東京駅丸の内南口対面のKITTE地下1階にも1店あります。

石川県からの出張などでの手みやげにも

この手法は,石川県内から東京周辺の訪問先への手土産を忘れたときや,多数必要でかさばるときにも使えます。金沢百番街開店前の早朝に金沢を出るときもです。

東京駅在来線改札内中央地下通路・グランスタ

(月~土の平日22時まで,日祝日21時まで)

改札内のため、追加の交通費ゼロ

売りは改札内であること。新幹線から在来線への乗り換え改札を出て,他線に乗り換える前に買えば,追加の交通費がまったくかかりません

場所は,八重洲中央地下改札口近くの「銀の鈴」の向かい。写真のように,村上(手前)と,まめや萬久(奥)が揃います。

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村上

(長町武家屋敷のそばに本店,泉本町に本社店)

上生菓子も在庫限りで選べますが,比較的日持ちする定番が,黒糖ふくさ餅と,季節変わりの餡のふくさ餅。このときは桜ふくさ餅です。

ふくさ餅(季節変わりで,桜ふくさ餅なども)

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ふくさとは,どら焼きの皮を,焼き目と気泡のある内側を逆にして,餡を包んだもの。茶の湯で使う袱紗のように,餡を包み込んだところからの命名で,もとは全国にみられた和菓子です。金沢では今でも,規模を問わず,和菓子店のいくつかが競作しています。

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村上のふくさ餅の特徴は,伝統的なふくさは餡だけを包むのに,上の写真のように求肥と餡を包んでいること。さらに,本来の袱紗のように四方から丸めずに,三つ折りにしてエージレスパックで日持ちさせていることです。

このふくさは金沢の他の和菓子店にも独特の品があり,それらの食べ比べページを作りたいものです。

垣穂

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棒状のきなこ餡を求肥で筒形に包み,炒りごまをまぶして,雪のように砂糖をあしらったもの。餡を求肥で包むのは,西日本に多い餅菓子ですが,筒状にして,ごまで覆うのは,おそらくこちらのオリジナル。外ざくざく中もっちりの食感の変化とともに,この形状と意匠は他にないようで,珍しがられます。

まめや金澤萬久ばんきゅう

ぶどう畑からレストラン・洋菓子へと,創業から一代で成長を遂げたぶどうの木が,豆菓子や意外なおかき,ダクワーズ,カステラなどを別ブランドで展開しはじめたお店。

金沢では珍しい,洋菓子店の和菓子への参入形態で,和菓子系のまめや萬久ブランドとしては2009年に本店開設という,新しいお店です。それだけ,和菓子店が考えつかない商品を出されています。

おかきなしょこら「しみみ」

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九谷焼の絵付け職人による,手書きの絵柄の紙箱入り。絵柄は動物を中心に多様ですが,ここは記念にW7系を。

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中身は,一見普通のおかきが個包装で入りますが,よくあるチョココーティングでないところが,一ひねり。

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おかきの生地にチョコレートをまぜて成形し焼いているようで,外見から塩味かと思うと,チョコレート味というサプライズ。塩はまったく使われておらず,チョコレートサブレをおかきにしたような,説明しきれない不思議な味です。

萬久の舟

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舟型のダクワーズで,生地やクリームをアレンジしてあるもの。下の写真のような,和の定番である抹茶生地で能登大納言を含ませた抹茶クリームを挟んだもののほか,唐辛子生地の醤油クリームなどを詰め合わせで。

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抹茶風味は金沢らしい和洋折衷のまったり感。一方,唐辛子風味のダクワーズは,あしらい程度ではなく生地自体が辛く,他にほとんどなさそうな風味。今後とも期待のできる製品開発力です。

また,意匠と意外性だけでないのは,日持ちさせるお菓子のクリームは,植物油脂を使われるところも多いのに,こちらはバターのみの使用ということ。こういうポリシーには好感が持てます。

金のかすてら「野遊びうさぎ」

金沢で競作される金箔をあしらったカステラですが,こちらは,金箔を散らすのではなく,金箔1枚貼りなのが特長。

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さらに新しいのは,うさぎ型などのカット入りというところ。通常の金箔カステラが,

金箔を貼った金沢のカステラ

丁寧に外側を外していくと,下のように完成。

まめや萬久の金のかすてら「野遊びうさぎ」を沈金の輪島塗で

同じくメイドイン石川ということで,沈金の輪島塗で引き立ちます。フォークより黒文字が似合う感じ。

東京駅の丸の内側地下改札を出ると

東京駅丸の内南口の地下改札から,そのまま対面に進むと,KITTE地下1階に直結です。東京中央郵便局が高層化されたビルの地下1階。地上から横断歩道を渡っても,すぐです。

行先が丸の内線乗り換えや,総武・京葉線・千代田線方面の定期があるなら,寄り道時間もわずかで追加出費もないのでおすすめ。

東京駅丸の内南口地下通路対面のKITTE地下1階

(月~土の平日21時,日祝日20時まで)

諸江屋

本店は,にし茶屋街近くの野町)

江戸時代創業の落雁専門店で,市外の唯一の出店がこちら。

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わび

らくがんを箪笥の形の紙箱に詰めた,諸江屋のわび

箪笥の引き出しに,伝統的な意匠の落雁を収めたもの。食べた後の箱を小物入れとできるのも,当たった理由でしょう。

なお,商品名はわびですが,色彩はみやび系ですね。もちろん,もっと渋い色の落雁もあって,用途に応じて選べます。

万葉の花(左)と濃茶落雁(右)

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乾燥させない生落雁で粒餡をはさんだもので,外側が寒梅粉だけのものと,抹茶を合わせたものと,色違いで二種類。先ほどの伝統的な落雁よりも,しっとりしています。その割に,ある程度日持ちするので,茶道の主菓子の買い置きにできます。

塩どら焼

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専門外のはずのどら焼きですが,米粉を配合した生地でもっちりとした皮に,餡に塩味を効かせることで,よくあるどら焼きと差別化を図っています。あえて半月状なのも,その方向性。ただし,甘くないのではなく,塩味が乗る分だけ,こくを感じる味。結果として薄味ではなく,西より東で受けそうです。

受け狙いなら,下のような東京限定商品も。

千代古禮糖ちよこれいと

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生落雁と羊羹の層をチョコレートでコーティングして,金箔やナッツをあしらったもの。そのうち書きますが,金沢は和菓子でもチョコレートを合わせるのには,こうした老舗といえど柔軟で,結果としてどちらの消費も多くなる,菓子全般に好まれる街です。

なお,店頭で東京限定と表示されている商品を除き,私が買い求めて写真に撮ったものは,金沢で買った場合と表示も包装も変わりません。いずれも直営の工場は金沢だけですから。気になる方は,お店で事情を相談して,パッケージを確認された方がよいとは思います。ビジネスですから,その向きの相談にも乗ってくれます。