北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

50歳以上なら,22000円で東京↔金沢を往復できる割引きっぷ:東京からは福井までこれだけで

金沢など北陸と関東・関西間には,50歳以上の会員に限定した大幅割引のきっぷがあります。その特徴と注意点です。

  • 北陸フリーきっぷ:東京都区内発22000円(大宮乗車21000円)
  • 首都圏往復フリーきっぷ:金沢発22000円,富山発20000円
  • おとなびWEB早特(片道ごと)大阪市内↔金沢4590円,京都市内↔金沢4140円*1

大人の休日倶楽部,おとなび会員になるには

対象は50歳以上の会員で,JR東日本は大人の休日倶楽部,JR西日本はおとなびと呼ばれます。入会は,それぞれのウェブサイトから。

JR東日本は専用のクレカ発行に時間:急ぐならびゅうプラザへ

JR東日本・大人の休日倶楽部の場合は,会員証がクレジットカード(年会費あり・初年度は無料)となっています。そのカードがないと,指定席券売機やみどりの窓口などで,会員用の割引きっぷが買えません。カードの発行には2週間ほどかかるため,未入会の場合は要注意です。

急ぎの場合,JR東日本主要駅のびゅうプラザなら,年齢を証明する運転免許証などの提示で即日入会できます。この北陸フリーきっぷでは,その場ですぐ,翌日利用分からのものが買えます。それには,入会する本人の来店が原則必要です*2

JR西日本は無料のネット会員に登録すると,すぐに利用可

JR西日本のおとなびの場合は,専用のクレジットカードはなく,会費もありません。ネットで会員登録すればすぐ,e5489で割引きっぷが買え,JR西日本の駅の指定席券売機や窓口などで受け取れます。

東京↔北陸の割引きっぷ:4日間有効,ほぼ通年設定

東京↔北陸の割引きっぷについては,2018年度から,利用期間が以下を除く通年になりました。
除外日: 4/27~5/6, 8/11~20, 12/28~1/6

以上を除いて,連続する4日間有効。購入は利用開始日の前日まで。過去の利用期間は脚注へ*3

発売は利用開始日の前日まで(年度またぎ分は未発表)

注意点は,購入が利用開始日の前日までであること。そして,除外日前後の取り扱いも要注意です。

たとえば,2018年4月25日から有効のきっぷは発売しますが,それは4月25, 26日まで使え,27日からは使えません。そのきっぷは,4月24日までの発売。いつもは4日間有効のきっぷが,その場合は2日間しか使えません。つまり,除外日にかかるきっぷも,それを越えての有効期間の延長はありません

また,4月26日に日帰りできるきっぷは,4月25日まで発売。除外日が終わる5月7日から有効のきっぷは,5月6日まで発売です。

年度末は,2019年3月28日~3月31日に有効のきっぷまで,発売が発表済み。それは,3月27日で発売を終えます。年度またぎのきっぷは,未発表です。

東京・金沢往復では,通常のきっぷより6240円も安い

このきっぷは,首都圏発・北陸発とも,行先に広いフリーエリア付き。それでも,下の表のように,主要駅の単純往復よりも安い価格設定です。

東京ー北陸の各種きっぷ(片道)と
50歳以上のフリーきっぷ(往復)の比較
きっぷ / 発着 東京都区内
福井 金沢 富山
通常 14660*4 14120 12730
えきねっとトクだ値 *5 12700 11450
e5489e早特1 13640 12130 10880
50歳以上限定
フリーきっぷ
東京発 22000(新幹線大宮乗車21000)*6
北陸発 25660*7 22000 20000

東京・金沢往復では,通常のきっぷより6240円割引。よく使われているえきねっとトクだ値と比べても,3400円お得です。

実は,割引率が大きいのは,フリー区間の乗車を活かせる東京→福井往復で,なんと7320円割引。しかし,逆方向の福井発の設定はないため,福井→東京の料金比較は複雑です。その点は,後で説明します。

変更も,通常のきっぷのように,発車前1回まで無料

また,新幹線の指定席の変更も,通常のきっぷと同様です。片道ごとに,指定の列車の発車前1回まで,両社のみどりの窓口で可能。出張や冠婚葬祭で,帰りの時間がわからないときにも使えます。

東京発は富山・石川・福井の新幹線を含む各線がフリー

東京発は,JR東日本の以下のきっぷです。

東京都区内発が22000円,川口または戸田公園発大宮から新幹線乗車で21000円で,以下をセット:

  • 東京または大宮からフリー区間までの北陸新幹線普通車指定席往復
    (指定がとれるのは片道につき一列車で,最長で金沢まで)
  • 帰る日まで最大4日間,北陸のフリー区間の普通列車から特急の普通車自由席まで

宿泊についても,あわせて買える専用商品に以下があります。

池袋周辺からは大宮乗車のものがお得

新幹線を大宮乗車にすると,東京・上野乗車よりも往復で1000円安くなります。大宮へ出るのが,東京・上野駅利用と時間があまり変わらない埼京線沿線や,西武・東武から池袋駅利用の方におすすめ。また,川越線や東武野田線で,大宮へ近道できる方も多そうです。

たとえば,池袋から大宮乗り換えで北陸新幹線に乗るには,Suicaなどで埼京線か湘南新宿ラインに乗り,大宮の新幹線乗換改札で,このきっぷ投入後にSuicaをタッチすると,はみ出す池袋ー川口165円分がSuicaから精算されます。帰りは,このきっぷで大宮の新幹線乗換改札を通った後,池袋駅などでこのきっぷを乗り越し精算機に入れて,Suicaか現金で精算できます。

フリー区間には魚津,氷見,和倉温泉,小浜が入る広さ

北陸でのフリー区間は以下の通り。

  • 北陸新幹線:金沢ー黒部宇奈月温泉
  • 北陸本線:敦賀ー金沢
  • 七尾線・越美北線・氷見線・城端線全線:
    たとえば和倉温泉まで
  • 高山本線:富山ー猪谷
  • 小浜線:敦賀ー小浜
  • IRいしかわ・あいの風とやま:金沢ー黒部

結局,富山・石川県の北陸新幹線と,富山・石川・福井県のJR在来線,第3セクター線を,ほぼ網羅します。観光地で外れるところは,もともとの私鉄(立山黒部アルペンルートなど)と,のと鉄道です。

東京からは富山単純往復でも得で,出張にも

価格の比較は上の表の通りで,東京・金沢単純往復でも圧勝ですが,富山単純往復でもまだ有利。フリーエリアにまったく乗らなくても,お得です。

なお,新幹線の指定席は行き帰り各1回限り,最長金沢までとれます。そのほかに,フリーエリアの新幹線や在来線特急に乗車するときは,自由席です。

とはいえ,何回でも乗れる黒部宇奈月温泉ー富山ー新高岡ー金沢の新幹線は,このきっぷの発売期間なら,自由席でもゆとりがあります。

注意点は,フリー区間の自由席での乗車だけ,全席指定のかがやきに乗れないこと。もちろん,東京からの行き帰り,最長金沢までの新幹線では,かがやきの指定がとれます。

年齢制限のない割引きっぷとの比較は,以前の記事へ。

東京発は福井がフリーエリア内:東京から福井往復で最安

利用価値が大きいのは,実は東京→福井往復です。福井がフリーエリア内のため,北陸新幹線金沢乗り換えで,金沢・福井間の在来線特急を自由席とすれば,このきっぷだけで行けます。知られていませんが,50歳以上で新幹線乗り換えでの東京・福井往復なら,最安の選択です。

金沢・福井間の特急は,(七尾線直通の1本を除き)金沢始発・終着で,片道毎時2~3本。このきっぷの利用期間なら,自由席でもほとんどの列車で座れます。

東京から福井往復はルートと料金が多様で,別記事へ

このきっぷ以外だと,ふつうに駅で買う東海道往復(29320円)や東海道・北陸と一周するコース(26500円)です。最も知られているのが東海道往復の29320円で,その7120円割引と格安です。

さらに,福井駅まで連絡バスで1時間の小松空港へ羽田から向かう航空機の,多くの割引も下回ります。

東京から福井往復の料金比較は,別記事にしています。

逆方向,福井→東京方面の発売はなく,追加料金が必要

なお,この逆方向,福井発の東京フリーエリア付きは,発売されていません。後で書くように,広大な東京フリーエリアを満喫したいときには,最寄りで発売がある加賀温泉発23000円に,加賀温泉までの追加運賃と特急料金を足して乗れます。それは下の北陸発の説明へ。

北陸発も周辺観光地を含む東京フリーエリア付き

北陸発は,JR西日本が発売する以下のきっぷです。

価格は金沢発22000円,富山発20000円など発駅別で,以下がセットされます:

  • 東京までの北陸新幹線普通車指定席往復
  • 帰る日まで最長4日間,東京フリーエリア内の普通・快速列車の普通車*8

JR西日本のe5489で前日まで購入,当日発券可に

2018年4月から,このきっぷもJR西日本のネット予約e5489で購入して,指定席券売機での発券が可能になりました。

このきっぷは前日まで発売なので,以前なら,乗車前日までに駅で買っておく必要がありました。現在は,前日までにe5489で購入しておけば,駅へ行くのは,乗車日だけで済むように改善されています。

北陸発は横浜・鎌倉・高尾・千葉まで行ける

東京フリーエリアの概要は,以下の通り。

  • 東海道線・横須賀線:東京ー大船ー鎌倉ー久里浜
  • 横浜線・根岸線(京浜東北線)・武蔵野線全線
  • 中央線:東京ー高尾と青梅・五日市線全線
  • 東京モノレール・りんかい線全線
  • 京葉線:東京ー舞浜ー海浜幕張ー蘇我
  • 総武線・成田線:東京ー成田・我孫子ー成田
    (成田空港第1,第2ビルは除く)
  • 常磐線:上野ー取手
  • 宇都宮線・高崎線・埼京線:東京・新宿などー大宮

上の範囲を,帰るまで最長4日間,乗り降り自由です。

お台場,舞浜,海浜幕張,桜木町,関内,逗子,横須賀も

たとえば,りんかい線でお台場,京葉線で舞浜(TDR最寄り)・海浜幕張,東海道線で横浜,根岸線で桜木町(みなとみらい最寄り),横須賀線で鎌倉・逗子・横須賀と,観光スポットの多くに,このきっぷだけで行けます。

その範囲には,東京ビッグサイト,幕張メッセなどのイベント会場や,横浜,ZOZOマリンを含む主要スタジアムがあります*9

この東京フリーエリアの乗車は,普通列車と,追加料金のいらない快速(特別快速などを含む)までの普通車に限られます。そこでの特急やライナー,グリーン車の乗車には,特急券,ライナー券,グリーン券が追加で必要。これは首都圏のJRにフリーエリアをもつ各種きっぷでは,一般的な取扱いです。

それでも,金沢・富山など主要駅からは,割引きっぷのどれよりも安い設定。フリーエリアをまったく乗らなくても,損はしません。

設定のない福井からは,他の割引きっぷの方が安い

この北陸発の首都圏往復フリーきっぷには,なぜか福井県内発の設定がありません。福井県内から使う場合,最寄りの加賀温泉発の23000円を買って,加賀温泉まで別料金を払うことになります。すると,福井駅から総額で25660円。

その購入は,加賀温泉までの自由席特急券もあわせて,事前に福井駅などのJR西日本のみどりの窓口か,e5489とJR西日本の指定席券売機でできます。加賀温泉で降りる必要はありません。

ただし,福井から東京・横浜方面への単純な往復なら,(会員限定でなく)誰でも買える東海道新幹線経由の東京往復割引きっぷが25590円で,そちらの方がわずかに有利です。このフリーきっぷが,福井からの利用ですすめられるのは,北陸新幹線に乗ってみたいときや,東京周辺のフリーエリアの特典を使いたいときに限られます。

関西↔北陸は片道ごとの,おとなびWEB早特が安い

関西から北陸へは,片道単位のきっぷが売られています。購入が7日前までのおとなびWEB早特が最安で,大阪や京都などから金沢などへの設定です。発売は片道単位で,大阪市内発4590円,京都市内発4140円(通常期・片道)と,こちらも破格の安さです。

このほか,東京発と同じような北陸フリーエリア付きの北陸乗り放題きっぷもあります。ただし,それは2人から。上で書いた東京発の北陸フリーきっぷと同様のフリーエリアが付いて,大阪市内発15560円など。この金額は,単純往復に比べれば割り増しが大きい設定です。

北陸までは,東京からよりも関西からの方が,往復の距離がかなり短くなります。それで,関西発をフリーエリア付きにすると,割り増し部分が大きいものになります。関西から金沢など一都市の観光なら,片道単位のきっぷがおすすめです。

*1:おとなびWEB早特は,通常の特急券と同じく通常期・繁忙期・閑散期ごとの料金設定で,表示は通常期のものです。繁忙期は増額,閑散期には減額されます。

*2:配偶者の分については,直筆の申込書と証明書類を持参することで,同時に入会できます。それ以外の家族や知人の分の入会手続きを,代理で行うことはできません。

*3:2015年は,5月7日~7月7日,11月5日~17日,12月1日~17日。2016年は,1月12日~3月17日,4月6日~26日,5月9日~7月14日,9月5日~15日,10月12日~12月21日。2017年は,1月10日~3月16日,4月5日~26日,5月8日~7月13日,9月4日~14日,9月25日~12月22日,2018年は1月9日~3月15日でした。

*4:東京ー福井14660円は,片道では最安となる,東海道新幹線米原乗り換えの場合です。東京→福井往復で最安となるのは,片道東海道・片道北陸と一周して,乗車券を通しにするもので,行き帰り込みで26500円。ただし,福井→米原→東京都区内の方向では,東京往復割引きっぷが発売されていて,25590円です。そのきっぷの東京発はありません。詳細は,東京から福井往復の比較へ。

*5:北陸新幹線・東京ー金沢のトクだ値に,金沢ー福井の特急自由席の乗車券1320円,特急券1180円を追加すると15200円となって,東海道新幹線米原乗り換えの通常料金を超えてしまいます。理由は,トクだ値は乗車券・特急券がセットで,乗車券が福井まで通し計算にならないことと,乗り継ぐ金沢ー福井が全区間JR西日本で,トクだ値の設定がないことです。
 JR西日本のe5489では,表にあるe早特1とWEB早特1に,東京ー金沢ー福井の乗り継ぎ割引の設定があります。JR西日本の割引きっぷですが,北陸新幹線停車駅なら,東京・上野・大宮駅などでも発券できます。

*6:乗車券は京浜東北線川口か埼京線戸田公園から有効で,東京方面(池袋など)からは,どちらかまでの運賃が必要です。

*7:首都圏往復フリーきっぷに,福井発は発売されていません。福井からこのきっぷを使う場合は,福井から最短で設定がある駅・加賀温泉発23000円に,そこまでの特急自由席の運賃・特急料金1330円の往復分を加算した金額です。購入はすべて,福井駅などでできるため,加賀温泉で降りる必要はありません。

*8:追加料金のいらない特別快速等も含みます。特急・ライナー・グリーン車には,特急券・ライナー券・グリーン券を別に用意すれば乗れます。

*9:北陸発の首都圏往復フリーきっぷのフリーエリア内で,このきっぷだけで行けるイベント,スポーツ会場には,以下のものがあります:東京ドーム(水道橋),神宮球場(信濃町),東京ビッグサイト(国際展示場前),横浜スタジアム(関内),横浜アリーナ(新横浜),ZOZOマリンスタジアム・幕張メッセ(海浜幕張),さいたまスーパーアリーナ(さいたま新都心)。