今年は甘えびが豊漁
北陸新幹線ができてありがたいのは,東京までの帰りの居酒屋かがやきで,海鮮で好きなだけ飲んでいけること。このときは,漁場が近いからできる,子持ちの甘えびを冷蔵のままで。
写真のパックは,金沢駅ビル・金沢百番街くつろぎ館2階のスーパーでの購入で,甘えび10尾で580円。9月から底引き網漁が解禁で,漁ができる天候の日に限られますが,子持ちの大きなパックのものも出てきています。その場所やお酒については,以前の記事で。
なお,しょうゆはこのパックにはなく,後述の刺身のものを使用。割り箸は,コンビニと同様に,言うともらえます。グラスは,おみやげを兼ねて,あんと内の九谷焼のお店で買い求めています。
今年は,かにやぶりは品薄ですが,甘えびは過去10年で最も豊漁との調査結果で,例年と変わらないお手頃な価格が続いているようです。少なくとも2018年までは豊漁との推計で,来年以降も期待が持てます。
調査船白山丸のアマエビ調査結果(2015年8月)石川県水産総合センター海洋資源部
青い卵付きの甘えびが駅ナカスーパーでも
さて,パックを空けると,おなかの部分に青い卵が見えてきます。
拡大すると,鮮やかな赤に,冴える青。
裏返すとこのような状態。
冷凍していない甘えびの甘みととろみに,変化のある味わいの卵です。
会席料理のお造りでも,最近は卵を添える場合もあるようで,以前紹介したホテル日航金沢にある弁慶で食べたときのものを。
この甘えびの卵はあしらいとしても,付け合わせとしてもいけます。卵は,冷凍ではまともな味に戻せませんから,漁場が近いことの証しでもあります。
定番の鯛や鰤のお造りも
この日は,甘えびの他に。真鯛のお造りも。
今年は,ぶりの漁獲が少ないようで,秋口の時期でも小さめのふくらぎで。
まとめて食べるとこのように。
写真のお刺身が,あわせて900円台。それをスーパーで購入できて,新幹線の車内を含め,どこでも飲めてしまうと,料理店もそれを上回る仕事をしないと,客が続きません。むしろ,この素材のコスパが,とくに日本料理店や鮨店のレベルを支えているということでしょう。
ご飯ものは,同じスーパーに持ち帰り寿司も
この刺身を買っている駅ナカスーパーには,ふつうの持ち帰り寿司があります。締めにするご飯ものとして,コスパ的に重宝します。
もちろん,駅ナカでなくても,デパ地下などで同様のものが調達できます。目当ての回転寿司や海鮮丼の店などに長い行列ができている場合,座って食べるところさえあれば,これが一つの代案。
あんとに入る鱒寿司の源からは新作の押し寿司が
一方,スマートな海鮮系駅弁として,うまくまとまっているのはこれでしょうか。
ますのすしの最大手である富山の源が手がける,新しい押し寿司、海鮮美食。一人では余りがちな,ますのすしを,おひとり様用にきれいに仕立てた品。
押し寿司のねたとして伝統的なますを含む7つのネタを,食べやすいサイズの箱鮨にしてあります。ネタは,写真の左から順に,ます,帆立,甘えび,玉子焼,ますのはらみ,ぶり,かにと,定番を一通り。パッケージは,新製品でもここだけは譲れない,押し寿司の原点である木箱です。
金沢駅では,新幹線改札と在来線改札の間にある,百番街あんとの入口を入って,左手2つ目の店です。写真は別日の乗車で撮ったもの。
酸味から甘味,適度な脂身まで,食べ比べてひきたつネタの組みあわせ。ビールも含めお酒全般に合いそうです。しゃりの味も,数ある鱒寿司店の中ではくどくない方で,ソフトドリンクにもおすすめ。グラスの菊の花は,刺身のあしらいを浮かべてみた,私の遊びです。