北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

21世紀美術館正面なのに気付きにくいカフェ&ブラッスリー,ポール・ボキューズ

21世紀美術館内外の知られたカフェは混雑

お盆の昼下がり,21世紀美術館に行きましたが,結構な混雑です。この周辺のカフェ各店に行ったときの記事には,後でリンクをまとめました。

諦めていたカフェは意外と空いていた

で,ここもだめかと思っていたら,意外と穴場で,すぐ入れました。

21世紀美術館・広坂口側の正面にあるしいのき迎賓館。博物館のように見えて,入場無料と思われないのも,穴場となる理由でしょうか。2010年開館の県営施設のため,授乳室とおむつ替えのできる多目的トイレを備えていて,子連れでも安心です。

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カフェは裏側で,Googleストリートビューで見た方がおもしろく,このとおり。大正時代建造の旧石川県庁をリノベートして,裏側を大胆なガラス張りに。正面からは,裏がこうなっているとは想像しにくいですね。

先へ進むと,ストリートビュー撮影時に営業中だったようで(笑),お店のスタイルがよくわかります。

さて,ここからは,2015年のお盆に自分が撮った写真を。カフェは正面を入って右奥です。

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この建物をリノベートするときに,東京から招いたポール・ボキューズのお店で,カフェ&ブラッスリー・ポール・ボキューズ

本丸のフレンチは2階で,ランチの後閉店でディナー時に開店ですが,1階のカフェは,午後ずっと通し営業。ただし,イベント等で貸切のこともあるようです。

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いもり堀を隔てて,金沢城の石垣を眺めながらの開放感のあるお茶です。

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食感の変化が楽しめる抹茶のガトー・オペラ。下の層がさくさくしてます。

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これは後日,クリームブリュレを白ワインと合わせたときのもの。

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ワインはグラスからあって,côtes du LuberomのLa Vieille Ferme。クリームブリュレは外がかりかり,中はとろとろで甘さよりもこくを感じます。

金沢城の石垣の上を覆う森の切れ目に見えている屋根が,江戸時代建造の重要文化財・三十間長屋。下の過去記事の玉泉院丸庭園から正面に望めるものです。 

玉泉院丸庭園は,写真の左端奥の階段が入口で,この場所から写真の緑地を斜めに歩いて行け,3分ほどです。

2階のフレンチはよく知られているもののランチとディナーだけで,1階のカフェが通し営業と思われていないのも,穴場の理由の一つかもしれません。21世紀美術館周辺での昼下がりのお茶と軽食や,軽くワインなら,今なお穴場といえそうな状況でした。

2階のジャルダン ポール・ボキューズは石垣を望むフレンチ

さらに別日,2階のフレンチ,ジャルダン ポール・ボキューズに行ったときの写真を追加しておきます。先に書いたように,ランチとディナーだけの営業。

ガラス張りの金沢城側と,旧知事室などを改装したシックなお部屋に分かれるようで,予約時に確認を。金沢城側は,写真のように2階も足もとまでガラスで,旧2階と3階をワンフロアにした,天井高のある空間です。

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隅までガラスなのが気持ちよいところ。正面が金沢城の石垣,右奥が兼六園,それで逆方向が21美ですから,旅先のフレンチでここ一番のランチには絶好です。

昆布締めにしたすずきのロティ,ポワローのジュリエンヌ,胡桃のロースト。

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昆布締めは日本料理のものという先入観を破り,フレンチにはフレンチの引き立て方が。ソースと調和すればよいのですね。くるみのがしがし感が好アクセント。なお,お肉がメインのコースなので,ワインは赤で,FixinのLouis Jadot。

鴨マグレ胸肉の炭焼きにポワブラードソース。付け合わせはプチヴェール。

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皮目がカリカリ,中はかみごたえのあるジューシーさで,ビジュアルも重厚。こちらからも金沢城に残された三十間長屋が望めています。

最後に,いちごとシャンパーニュのサヴァラン。

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もっちりとした食感に爽やかな香り。前に石垣を望んで料理が進むのは,ここが旧石川県庁だからで,その地の利を活かした,ここにしかないコースでした。