2度目の週末の方が混雑するとは意外
開業日3月14日土曜日は,初乗りと鉄道が目的の新幹線客が降りるために,金沢駅は空前絶後の混雑だと思っていましたが,どうも絶後にはならなかったようです。
報道によれば,その14日よりも,1週間たった連休初日21日の土曜の入り込みの方が多いとのこと。開業フィーバーも15日でいったん終わると思っていただけに,予想外でした。
本社が北陸新幹線と無関係な名古屋なので,わりと中立的なスタンスの中日新聞から。
記事にある客観的な情報として,連休初日21日の昼すぎまでの12本の指定席が満席,帰りの22日午後の13本の指定席が満席とのこと。
北陸新幹線1本の定員は934名ですから,自由席分や途中乗降分が不明なものの,21日の新幹線満席分だけで最大11000人程度の入り込みでしょうか。すでに公表されている,開業直後3 日間平均の金沢駅の新幹線乗車人員9800人を上回るお客さんで,意外にも増えています。これに,大阪・京都からのサンダーバードと,名古屋からのしらさぎが,今までどおり加わっています。
このペースであれば,学校が春休みの間の土曜日には,1日1万人が新幹線で金沢駅に降りると考えていいかもしれません。周遊バスで大型車の左回りと兼六園シャトルは1台に70人で一杯でしょうから,数分おきでも土曜日のピークは厳しいところかも知れません。
とくに近江町市場の人出は,3月14日に30000人だったものが,3月21日に35000人と,5000人増。地元ではスーパーで買う魚で十分なので,客層も高齢化して,平日はのどかな感じまであった近江町ですが,どうなっちゃったんでしょうか。
観光客をあてにしている鮨店や海鮮丼店だけは,平日のお昼でも局所的に列があったものですが,1日3万人台の入りでは,どういうお店でも待ち行列がしんどそうです。それなら,市内各所の観光スポットや飲食店へ分散された方がよいとも思います。
兼六園は前年比4割増の1日8000人程度
こちら毎日新聞では,開業直後の週末3月14,15日で兼六園入園者数が前年比4割増と伝えています。ただし,それでも1日1万人には届かず,近江町市場の入りの方がはるかに上でした。日本海側なら内容が似ているお魚より,希少性ではお庭の方だと思うのですが,現代の観光では庭や城より食なのですね。
そこでは,14日,15日は,市内の道路の混雑がなかったことも報じていますので,こちらの記事も開業1週間後の方が混んでいることと整合的。比較的若い層向けの21世紀美術館の入館者がどう変化したか,報道があればフォローしたいと思います。
とうとうはじまった,日曜帰りの金沢駅への渋滞
これまでの観光客の混雑のピーク時でも,金沢駅まで武蔵ヶ辻あたりから車が詰まる,と過去記事に書きました。そして,22日の帰り客が集中する時間帯に,そうなってしまったようです。正直な苦言も,中日が参考になります。
実は,開業日の3月14日に,ブログの記事にあるように東京から日帰り往復してますが,帰りの金沢駅までは,警察の特別な交通整理もあって,順調に流れていました。1週間後の方が混むとはよもや想像せず。
その記事のタクシーのすすめで書いたのですが,中日新聞の記事によれば,22日は西口まで回ったタクシーでも,途中で降りるしかないようなレベルになったようです。これは3月14,15日や過去のゴールデンウィークの帰りなどでも,あまりなかった状況で,そこまでになるとは思わず,すみませんでした。これでは,金沢駅に向かって早めに帰る以外の方法はありませんね。
モデルコースによくある,平日昼間のバスダイヤをもとにした,香林坊から金沢駅まで12分,ひがし茶屋街最寄りの橋場町から金沢駅まで7分という計画は,そういう渋滞では無理です。春休み期間中の帰りが集中する日曜日は,その倍でもリスクがあるかも。
翌日が平日となる日曜日や祝日に,金沢駅東口に帰る車の渋滞がはじまっていそうなら,余裕をもって観光スポットを1個削ることをおすすめします。Googleマップでも,武蔵ヶ辻から金沢駅を含む主要道路の混雑状況はわかりますので。
混雑のアナウンス効果でお客さんの動向が反転する読みにくさ
最近のネット情報は急速に広まります。興味深いことに,このブログも,混雑,渋滞と,空席,空いている,という検索ワードの波が,交互にやってきます。
混雑がアナウンスされると一気に人が引き,一段落とか空いてたとアナウンスされるともう大丈夫だと人が出てくる,という反動は,しばらく続くのでしょう。
伝聞ながら,平日は開業前の平静な状態に戻っているようですので,街中観光は,可能ならば土日や連休を外す,周辺観光地と連泊なら金沢を平日にするのが,効果的な混雑回避策と思われます。ただし,月曜は21世紀美術館等が休館ですので,そこは妥協してください。