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北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

携帯のエリアが高崎から1駅先へ延伸,2017年3月には石川・富山の全線でも利用可に

高崎から1駅分の基地局の工事が完成

まずは,JR東日本と携帯3社から揃ってリリースされている朗報を。

新幹線における携帯電話サービスの一部開始について(高崎・安中榛名間)JR東日本

北陸新幹線では,これまでトンネルに携帯の基地局がなく,外から電波が届かない長大トンネルでは電波が途切れていました。

幸い,東京・高崎間は関東平野を高架で進むため,ほとんどトンネルがなく,地上の基地局と電波がつながっていました。例外となる上野駅周辺の地下区間と都県境近くの赤羽台トンネルは,すでにトンネル内基地局を設置済みのため,通信が途切れません。

その後,電波の通じない長大トンネルの基地局建設を進めていたところ,高崎から1駅先の安中榛名まで工事が完成し,2016年6月28日に運用が開始されました。

3.5kmの工事で約2分長くつながるように

北陸新幹線の車内からどこで携帯がつながるか,過去記事では簡単に実測していました。

今回工事が完了した部分を見直すと,最初のトンネル突入が,大宮から長野まで通過のかがやき号で東京駅発車後約50分後。それが安中榛名駅通過の52分後まで約2分,携帯が使える時間が伸びました。

先の記事によると,工事されたトンネルの総延長として3.5km分の敷設。1分通信を伸ばすために,キロ単位のトンネル内の工事が必要という大変さです。

東京発かがやき号での目安は発車後約52分までに

そのうち沿線工場萌えの記事でも書くつもりで,過去に撮った沿線写真から。東京からは,登り勾配がわかるほどにモーター音が高まってきたこのあたりが,送信を終えていたところ。

北陸新幹線の車窓から撮影したオリヒロ

進行方向右側の目標が,こんにゃくゼリーから健康食品に展開するメーカー・オリヒロでした。もともと群馬の特産で,CMもよく見かけます。

それが,現在ではトンネルを超えて,同じく右手に‥

北陸新幹線の車窓から撮影した日本精工榛名工場

日本精工の榛名工場が見えるあたりまで持ちます。自動車関連で有力な軸受メーカー。上のオリヒロからここまでは,ほんの2分。

東京行では安中榛名通過の表示から連続利用可の安心感

逆に東京方面へは,通過でも大きく減速する軽井沢駅の後,ドア上のLED表示で安中榛名駅通過の案内が目安。その先ずっと東京駅まで,ネット接続が保証される安心感ができました。かがやきでは東京駅到着の約52分前です。

金沢-富山・新潟県境は2017年3月完成予定

一方の金沢側でも,国の補助金の交付が決まり,工事が進められます。

工事計画だけなので,あまり報道されていませんが,取材により完成時期を2017年3月と伝えた朝日を挙げておきます。

この件は,補助金を交付する総務省からもプレスリリースが出ています。

2017年3月には金沢から/まで約35分連続通信が可能に

先の図で工事区間を確認すると,完成後のかがやき号では,金沢到着前約35分間,逆方向では金沢発車後約35分間,連続した通信が可能になります。現在は,石川・富山県境のトンネルで必ず通信が途切れるため,安心して通信できる限界が金沢到着前や発車後5分ほど。それが,30分は伸びるため,着きますとか乗りましたなどの連絡に,ゆとりができます。

なお,この予算も開示されていて,総事業費30億円のうち10億円が国の補助金。現在も繋がっている明かり区間を除けば,接続時間の拡大は20分ほどですから,トンネルでもネットに接続させるためには,1分1億円単位の工事費が必要という計算です。ただし,通過人員も年間900万人台にはなっていますから,1人当たりでは,わずかな金額に。投資プロジェクトが枯渇しているマイナス金利下では,あってもよい判断です。

東京・金沢両側から延伸で,どこからどこまで使えるか,わかりやすく

今回の工事が,富山・新潟県境付近までである理由は,そこまでが北陸総合通信局管内だから。そこから東京寄りの,新潟・長野県を管轄する信越総合通信局からは,この先の工事の情報がありません。一方,関東総合通信局からは,安中榛名・軽井沢間も同時期に工事と伝えられています。

総務省|関東総合通信局|北陸新幹線5トンネル内で携帯電話利用に向けて

虫食い的なエリア拡大ではなく,東京・金沢の両端から圏外をなくすように延伸していくのは,「どこまで使える,どこから使える」という見極めが出来やすく,よい方式と思います。ストレスになるのは,つながらないことよりも,いつ途切れるかわからない状態での,通話や重要なファイルの送信などですので。

JR東日本の新幹線区間全体では2020年完成へ

これとは別に日経の報道では,JR東日本の新幹線トンネルは,今後すべて工事する方針とのことで,完成が2020年前後となっています。

ただし,これに相当するプレスリリースがJR東日本や携帯キャリア側になく,他紙も報道していないため,どの程度の確率で達成されるのかは,わかりません。