北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

東京から軽井沢:速いはくたかには,えきねっとトクだ値がないが,JR西日本のeきっぷなら約1割引

東京↔軽井沢にもあるJR西日本の割引きっぷ

首都圏から北陸新幹線で1時間のリゾート,軽井沢。その北陸新幹線がJR東日本と西日本にまたがることが生む,謎の現象があります。

東京・軽井沢間はJR東日本ですが,条件によってはJR西日本の割引きっぷの方が安くて,役に立つ,という裏技です。結論を先に:

  • JR東日本の割引きっぷ・えきねっとトクだ値は,軽井沢まではあさま限定で,はくたかに設定がない。発売は原則当日未明までで,直前には買えない。
  • JR西日本のeきっぷは,あさま・はくたかともに設定され,約1割引。当日の発車6分前まで購入と変更が可能。北陸新幹線停車駅と東京都区内駅でも受け取れる。
  • トクだ値のない列車(はくたか全てと,あさま完売後)は,紙のきっぷではJR西日本のeきっぷが最安になる。とくに,あさまのない時間帯で役立つ。
  • 発車6分前まで購入できる最安のきっぷに,モバイルSuica特急券があるが,1席に1端末が必要。

JR東日本と西日本の割引きっぷを比較すると

東京・軽井沢間はすべてJR東日本で,割引きっぷなら,えきねっとのトクだ値を考えるのがふつう。しかし,割引きっぷは,JR西日本にもあります。それらを比較すると,こちら。

東京・軽井沢間の割引きっぷ(通常期:円)
割引きっぷの種類 対象 合計 特急券 乗車券
通常の運賃・料金 みどりの窓口・
指定席券売機など
5910 3320 2590
えきねっと
トクだ値10, 15
JR東日本
えきねっと会員
5310,
5020
あさま限定・席数限定
当日の午前1時40分までの購入
メンテ時は前日23時40分まで
お先に
トクだ値30, 35
4130,
3830
あさま限定・席数限定
13日前の午前1時40分までの購入
メンテ時は14日前23時40分まで
モバイルSuica
特急券
(モバトク)*1
JR東日本
モバイルSuica会員
5150 席ごとにモバイルSuicaが必要
eきっぷ JR西日本
J-WESTカード会員
5250 2660 2590

モバイルSuicaは当日直前まで最安だが,1席1台

手元にモバイルSuicaがあれば,最安なのは,(トクだ値の高割引率のものがない限り)発車直前までモバイルSuica特急券(モバトク)です。東京から軽井沢まで,はくたか・あさまともに設定があります。

ただし,1席に1端末が必要で,グループでの購入や,事前にきっぷを渡す使い方ができません。

JR西日本のeきっぷは全駅間・全列車に設定

知られていないのは,JR東日本で完結する東京・軽井沢間にも,JR西日本のeきっぷの設定があることです。上の表のeきっぷのリンク先は,JR西日本のeきっぷの説明ページですが,そこには主な区間だけが乗っていて,見落とすところ。

ところが,金額のところにリンクを付けた,設定区間すべての料金表のpdfを見ると,北陸新幹線の全駅間に設定があることがわかります。また,eきっぷは席数限定でもなく,無割引の席と同じ残席です*2

トクだ値の東京↔軽井沢は,あさま限定

東京から軽井沢なら,まず調べる,えきねっと・トクだ値は,長野止まりのあさまに限られます。佐久平・上田・長野へも同じです。理由は,ほぼ各駅停車のあさまと,通過駅があって少し速いはくたかの乗車率を,平準化するためでしょう。はくたかにトクだ値の設定があるのは,飯山から先です。

JR東日本えきねっとでは,はくたかに割引なし

現在の北陸新幹線は,長野以北の乗車も好調で,あさまがなく,はくたかが続く時間が結構あります。たとえば,東京駅を平日の朝8時以降に出発し,昼前に軽井沢へ着こうとすると,こんな感じ。 

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たしかに,はくたかは灰色のーマークで,トクだ値が買えません。臨時列車のない平日は,あさまは午前7時24分発の次が9時44分。この2時間20分の間には,はくたかが3本続きますが,JR東日本のえきねっとでは割引がありません。

ようやく割引のあるあさまの普通車も,無割引のものは○マークですが,トクだ値は△マーク。理由は,トクだ値が席数限定だからで,そのうち完売の可能性が大です。

JR西日本e5489では約1割引のeきっぷが買える

同じ時間帯を,eきっぷが買えるJR西日本のe5489で見ると…

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eきっぷが,はくたか・あさまとも○表示で,残っています。eきっぷは席数限定ではなく,無割引の特急券と同じ残席になります。乗車券込みで,無割引なら5910円のところ,5250円との表示です。

この時間帯,軽井沢まで最安はJR西日本のeきっぷ

平日朝8時から9時台に東京駅を出て,軽井沢にもっとも早く着く列車は,はくたか。それに乗れる紙のきっぷで最安なのは,JR東日本ではなくJR西日本のeきっぷです。

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JR東日本なら紙の特急券では割引がなく3320円する列車が,JR西日本のeきっぷなら2660円。自社より他社の方が安くなる謎です。券面のように,JR西日本e5489によるeきっぷは,発売箇所はJR西日本の予約センター,しかし発券は東京駅のMV(指定席券売機)です。

購入はJ-WESTカード会員限定だが,使えば年会費無料

購入の条件は,JR西日本のクレジットカード,J-WESTカード会員で,事前に加入しておく必要があります。しかし,ベーシックタイプなら,前年に1回でもショッピング利用があれば年会費は無料

会員が購入する限り,複数人分でも買えます。ただし,発券と発券後の払戻しなどにはカードが必要。他人の分については,事前にきっぷを発券して渡せばよいですが,発券後に払戻す場合は,そのカードが必要で面倒なことになります。

発券は北陸新幹線の駅と東京都区内駅で可能

eきっぷはJR西日本のきっぷですが,乗車前の受取りは,北陸新幹線の駅すべて(JR東日本管内を含む)と東京都区内の駅の指定席券売機と窓口でできます。たとえば,東京,新宿,大宮,軽井沢などで受け取れます。気になる方には,JR東日本の指定席券売機の設置駅ページに,駅ごとにe5489のきっぷ(eきっぷなど)を受け取れるか表示があります。

また,吉祥寺,川崎,船橋,浦和など東京都区外から新幹線駅まで,JRに通して乗る場合は,東京や大宮など新幹線乗車駅の乗り換え改札近くにある指定席券売機で発券できます*3

変更と払戻し:発券前ならネットで完結するが

JR東日本の区間なのに,JR西日本のeきっぷが安い場合があるという話。唯一のリスクは発券後の払い戻しです。eきっぷには,変更・払戻しの細かな説明がついています。

まず,発券前の変更や払戻しは,ネットで発車時刻6分前までできるので,無問題。変更は,eきっぷが発売されているすべての区間へ可能で,1か月先までの列車に変更できます。払戻しも発券前ならネットで手続きが完結し,手数料330円が差し引かれてカードへ返金されます。

発券後の変更も,同日の違う列車へは,eきっぷ発券駅で可能

発券後の変更でも,同一区間で,同じ日の違う列車に替える場合は,金額が変わらない限り,発券できる駅すべてで可能です*4。たとえば,1本早いとか遅い列車への変更なら,発券後でも東京駅,大宮駅,軽井沢駅などで可能です。もともと発券できない,吉祥寺,川崎,浦和などではだめです。

なお,特急券の変更全般に,遅い列車に替える場合,券面の発車時刻までに窓口での手続きが必要です。

発券後の払戻しはJR西日本の駅だけ

面倒なのは,発券後の払戻しで,JR西日本のみどりの窓口だけです。首都圏からは最短で,糸魚川か米原。主要駅では,富山・金沢・京都・新大阪などです。

券面の発車時刻までに,これら窓口に行けないときは,JR東日本の駅のみどりの窓口で不乗証明をもらい,その1年後までにJR西日本の窓口に行く必要があります。

払戻しは,購入に使ったJ-WESTカードへの返金で,窓口にそのカードの持参が必要。それで,関西に行く人に払戻しを頼むこともできません。そういうわけで,時間以外の変更がありえる用途では,乗車が確実な時点まで粘って発券が無難。むしろ,eきっぷは,発車時刻6分前まで,ネットで購入・変更・払戻しできる強みを活かすものなのでしょう。

*1:モバトクをさらに割り引いたスーパーモバトク(スーパーモバイルSuica特急券)がJR東日本の新幹線では最安な商品として提供されていますが,東京・軽井沢間では設定がありません。北陸新幹線でスーパーモバトクの設定があるのは,東京・上野・大宮から富山・新高岡・金沢間だけです。

*2:JR西日本のネット予約で,席数限定となっているのは,早特タイプのWEB早特1とe早特1ですが,もともと東京・軽井沢間に設定がありません。

*3:わずかに残る,発券できない例外は,JR東海区間を含むものなどで,東京・軽井沢の単純な往復では無関係。その事情は過去記事に。

*4:eきっぷは,区間ごとに一律の料金体系なので,同一区間の列車変更だけで金額が変わる事態は,グランクラスでフルサービスからシートサービスに変わるか,その逆ぐらいでしょう。その変更ができずに困る事態は,まれと思われます。