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北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

ひがし茶屋街のお店マップとモデルコース

観光スポット 食事・カフェ 金沢の交通

ひがし茶屋街での見どころは,内部を観られるお茶屋さんや,それをリノベートしたカフェ,レストラン,日本料理店,お菓子や工芸品の店など。そのGoogleマップです。

バスマークが最寄りの橋場町はしばちょうバス停で,そこから見どころを回れる,人通りの多いコースが中央の青のルートです。定番の撮影スポットが中央の広見で,さらに地図の右側を一回り散策できます。写真は,マップ右端の料亭山乃尾からの眺め。

料亭・山乃尾からのひがし茶屋街の眺め

そして,旅番組でも定番の撮影ポイントです。

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マップの左下で浅野川の南西側は,もう一つの茶屋街・主計町かずえまち。主計町には,昼に予約なしで入れる大きめの店は少なく,予約で埋まる小規模の店や,夜だけ営業の店がほとんど。昼の観光としては,川沿いの独特の街並みや,陰翳のある石段などを写真撮影したい方向けです。

アクセス

バス:金沢駅兼六園口(東口)バス乗り場から,以下で橋場町下車

  • 7番乗り場のすべての北陸鉄道バス(200円,1日乗車券は500円,Suica利用不可
  • 4番乗り場のすべてのJRバス(200円,1日乗車券使用不可,Suica利用可)

7番乗り場の周遊バスは,左回りでは橋場町がルートの終わりで,逆方向の右回りや一般路線バスの方が早く着きます。JRバスでのSuicaやICOCAなどの利用は,乗るときにもタッチがいります。

北陸鉄道の周遊バスは,左回り・右回りとも橋場町に停車。周遊バスが通る他の観光地からは,それが簡単です。ただし,近江町市場のある武蔵ヶ辻からは,一般の路線バスが早いです。

タクシー:金沢駅兼六園口から10分,1090円程度
(右折禁止で迂回する場所へは,やや高めに)

ひがし茶屋街中心部▲マークから先は9時から19時まで自動車の進入規制があって,タクシーで行くと緑線のあたりで降りることになります。その辺で空車が出て,今度はタクシーを拾える場所に。

なお,上側の緑線の角になる検番*1のあたりまで行く場合,赤線の東山茶屋街前交差点が右折禁止で回り込むため,やや高い料金になります。駐車場はPマークですが,説明は長くなるので最後に。

昔のままの代表:重要文化財指定の志摩と寒村庵

写真は,お茶屋の建築を,内部も江戸時代のままに残す重要文化財・志摩。その中にあるお茶席・寒村庵です。入口で靴は脱ぎますが,このカウンター席は内庭に向かう掘りごたつ式で,おひとり様を含む少人数でもくつろげます。

金沢ひがし茶屋街の重要文化財・志摩にある寒村庵でいただく抹茶と上生菓子

Googleインドアビューで,中の様子がわかります。ただし,上の写真の寒村庵は写っていません。

ジャンルを超えたリノベートの例:フレンチのロベールデュマ

食事では,マップのように,和に限らず多様なジャンルが競い合う街。写真は,上の青のループ内で唯一のフレンチ・ロベールデュマ。茶屋の建物を改装した,オープン・キッチンのフレンチは,他にほとんどないでしょう。こちらは予約が奨められます。

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このお店と先ほどの重要文化財は,斜め裏で接している関係。その組み合わせが今のひがし茶屋街のおもしろさです。

この他,おもなカフェや和カフェは,マップ内にプロット。また,昼のお酒は店が限られるので別記事にしました。

なお,挙げていない店は,行ったことがなく,周りからも評判を聞かないなど,情報がないためのものです。出退店も多い中で,網羅は難しく,コメントなどで直します。

路上での食べ歩きを規制

ひがし茶屋街では,景観保護のため,路上での食べ歩き,飲み歩きが規制されています。よく紹介されるソフトクリーム,金箔(箔一),醤油(ヤマト醤油味噌),酒粕(福光屋)なども,店内で食べていくスタイル。屋外でも,ベンチのある休憩スポットなら,飲食できます。

また,上の地図で,青のルートが囲んでいる右中央のエリアには,自動販売機がありません。マップで最初に見える範囲には,コンビニがありません。

トイレなどは各所に

地図には,1つある無料の市営休憩所(畳敷きのお座敷で,トイレあり,ただしバリアフリーではない),浅野川河畔の緑地(ベンチとトイレあり,河原にも降りられる)ほか数カ所あるベンチとトイレの位置を載せました。

河畔緑地,大通りのバス駐車場,小出東山店前のトイレは,1室ずつバリアフリータイプですが,公園のトイレの水準です。時間に余裕がある場合や授乳等は,武蔵ヶ辻や香林坊のデパートなどがおすすめ。授乳室のあるベビールームの最寄りは,武蔵ヶ辻(近江町市場向かい)のめいてつエムザ7階です。

帰りのバスは,周遊バスの他に一般の路線バスも

金沢駅方向の帰りのバス停は,浅野川大橋を渡って橋場交差点を兼六園方向に直進した,料亭金城楼の向かいに移転しています。

ひがし茶屋街から金沢駅方面に帰る城下まち金沢周遊バス左回り橋場町(金城楼向かい)バス停

このバス停には,周遊左回りと一般路線バスの金沢駅行を合わせて,毎時7本以上止まるようになり,帰りのバス待ちの行列は解消しました。このバス停に止まるすべてのバスが金沢駅に行きます。

より近い周遊バス右回りのバス停にも,金沢駅行が少し

上のバス停よりもひがし茶屋街に近い,右回り側のバス停(浅野川大橋北側の交番前)にも,一般路線バスの金沢駅行がいくらか来ます。北鉄バスが毎時1本程度(土休日はプラス1本ほど)。JRバス(1日乗車券利用不可,Suica利用可)が毎時数本です。

そこに来る金沢駅行の一般路線バスで,兼六園下経由でないものなら,上の写真の左回りのバス停まで歩くよりも,金沢駅に早く着きます。(兼六園下経由は,街中を迂回するルートで,上の金城楼向かいのバス停のバスよりも,駅まで長くかかります。)

周遊バス右回りの長い行列時は,橋場町交差点の先のバス停への移動も

右回りの兼六園下や21世紀美術館方向は,同じく,浅野川大橋北側の交番前のバス停からです。交番前のバス停には,路線バスの武蔵ヶ辻・近江町市場経由便や金沢駅行も日中毎時3本程度(土休日はプラス1本程度)加わります。

右回りは2016年4月に大型バスになり,満員の便もほとんどないと思います。それでもバス待ちが厳しければ,ここだけタクシーか,空いたバスの本数が増える次のバス停(徒歩3分の金城楼前)まで歩けます。それは,上の写真のバス停の対面で料亭側で,詳しくは過去記事を。

帰りのタクシーは,昼なら緑線から大通りまでで拾える

茶屋街の中は道が狭く,付け待ちがいるタクシー乗り場はありません。

ですが日中なら,茶屋街に客を乗せてきたタクシーが,地図の緑線あたりで客を降ろして帰るので,その空車が出ます。そのあたりから大通りのバス停まで歩くうちに,数分の間で流しを拾えるはずです。空車が出るタイミングはランダムで,狭い路で待つよりは,大通りまで歩きながらの方が早く拾えます。

写真は,マップの下側にある緑線の角で,蜜菓子の新しいお店,菜菓匠奈加川の前です。日本の古い街並みを残すには,この昔ながらの道幅を維持するしかありません。観光なら,ぜひバスかタクシーで。

金沢・ひがし茶屋街のタクシー

また夜になると,大通りまで出ても流しはわずか。飲食店から夜遅くに帰るなら,タクシーを呼んでもらうか,アプリや電話等で呼び出した方がよいです。

金沢全般に,アプリでは,呼べる台数が最も多い全国タクシーがおすすめ。名鉄系の石川交通,石川近鉄タクシー,富士タクシーが対象で計563台。いずれも,クレジットカード利用可。写真の大和タクシーは,東京無線アプリと提携で,こちらもクレカ対応です。Suicaなどは,石川交通のみ利用可能です。

タクシー料金の目安はこちら。

駐車場はわずか,土休日は満車の想定を

駐車場は,大規模なものはなく,1カ所あたり6台から15台のものが7カ所に散在します。市営と民間ともに,上のマップに挙げました。ネットに満空情報があるのは,9台の名鉄協商パーキング金沢ひがし茶屋街前だけで,他の埋まり具合の目安にもなります。

小さな駐車場が散らばっているので,土休日の昼間に満車になった場合,空きを待つのは難しいです。その事情は別記事に。

江戸時代の風景画

この茶屋街は,江戸時代に藩の規制でできたもの。石川県史に収録されている版画で,当時の賑わいがわかります。

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出典:石川県(編)『石川県史』第2編,1933年,863ページ*2

ひがし茶屋街は卯辰山のふもとで,卯辰茶屋町とも呼ばれていました。現在も,ほとんどが当時からの地割り(道の位置や幅も)のまま。この版画の入口は現在の検番のところで,斜め右を奥の山側へ進む道が,写真で定番の構図と思われます。

今との違いは,当時は茶屋街が塀で仕切られて,入口に関所のような木戸があったこと。当初の規則では,刀を差した人は入れなかったのが,木戸口に帯刀預所ができるなどで,実際は入れていたことが記されています。上の版画の右下でも,刀を差した人がお茶屋さんに向かっている光景。もちろん,この囲いや帯刀預所などは,すでになくなっています。

*1:芸妓さんのお座敷のある伝統的なお茶屋の組合の建物で,時には芸妓さんの練習場にもなります。

*2:著作権保護期間満了のため,国立国会図書館デジタルコレクションより転載