読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

開業以降通算で1日平均26000人,5月の連休明けも1日24600人の利用を維持

北陸新幹線の利用客のデータが,JR西日本から記者会見や月次速報などで続報されているので,以前のブログ記事に書いた開業直後の数字に加えてみます。

5月の連休は後半に利用が集中し,そこで開業以来のピークをつけました。需要の底が試された5月の連休明けも,4月を上回る数字で,底堅く推移しています。

上越妙高・糸魚川間乗車人員(上下線合計,2015年)
期間

通過人数合計(万人)

その1日平均(人) 在来線前年比(倍) 出典
3月14~31日
49.0
27200
2.73
*1
うち 3月14日(土)
3.5
35000
3.74
*2
3月15日(日)
2.8
28000
2.81
3月16日(月)
2.1
21000
2.54
4月
68.6
22900
3.21
*3
うち 4月24~30日
15.5
22100
3.00
*4
5月1日~18日
53.1
29500
3.33
*5
うち 5月1~6日
23.6
39300
3.18
*6
5月7~18日
29.5
24600
3.46
*7
5月(速報値)
*
*
3.46
*8
開業以降通算
3月14日~5月18日
170.7
26000
*
*9
うち 平日
*
22700
*
*10
土・日
*
31400
*

ゴールデン・ウィーク明けも4月より堅調で前年比は増加傾向

利用客がピークとなったのは,ゴールデン・ウィーク後半の5月1~6日。ここで,現有編成がフル稼働する増発で,1日平均39300人の乗客数となり,開業日の35000人を大きく抜きました。おそらく,今年度最多の乗客数になるのでしょう。

観光客がピークアウトした5月7日以降の数字が心配されましたが,ここまでのところ1日当たり24600人と,開業直後の平日や4月よりも高い数字を維持しています。現在のこの路線の基礎的な需要とみてよいと思われます。また,在来線前年比は3.46倍と,次第に増加しています。

土日の利用が多めで,連休明けでも満席が

また,今回初めて,平日と土日別の数字も開示され,やはり土日が平日の38%増しと,観光のウェイトが大きいことがわかりました。

下のスクリーン・ショットは,全列車が停車する東京・長野間の空席情報を,土曜下りと日曜上りについて前日夜にとらえたもの。区間に応じた座席配分がなくなっている前日に,この区間で指定席が完売されてしまうと,当然北陸までの空席もありません。

f:id:KQX:20150603061308j:plain

f:id:KQX:20150603062613j:plain

ゴールデン・ウィークが去っても,土曜日の午前下りと日曜日の夕方上りは満席続きです。善光寺ご開帳への観光客が効いているかもしれず,それが終わった6月もウォッチしたいと思います。

開業当初の空いているという情報で,土日の小旅行では自由席を考えている方が周りでも多いのですが,旅行しやすい時間帯では,自由席をあてにできません。連休でもない土日に軽井沢あたりに出かけるときに,その日の朝に駅で特急券を買えば十分だったのは,もう過去の話です。

5月の連休明けで博多・熊本と同水準へ

既設の新幹線区間の似た数字の区間を再掲しておくと,

新幹線各区間の乗車人員(2013年度,九州のみ暦年)
  人/日 出典
東北 仙台・一ノ関(間)
39947
*11
一ノ関・盛岡
32392
盛岡・八戸
14919
八戸・新青森
9364
上越 高崎・越後湯沢(注)
36536
越後湯沢・新潟
20763
九州 博多・熊本
25000
*12
熊本・鹿児島中央
13900

注意:北陸新幹線開業前に,越後湯沢乗換で富山・金沢方面と流動した乗客を含む

5月の大型連休以降の1日平均24600人を他の新幹線と比較すると,上越新幹線越後湯沢以北を約2割上回り,さらに,九州新幹線の博多・熊本に匹敵する数字です。少なくとも整備新幹線では,需要が上位の区間といえます。

これらの建設の順序や,より乗客の少ない上越新幹線が整備新幹線ではなく,地元負担なく国費で建設されたのことの妥当性は,今後多方面で検証されることでしょう。

羽田・小松,富山便とも乗客は約4割減へ

連休明けでも利用者数が底堅いのは,小松・富山空港の航空機からの移転がじりじりと進んでいるからでしょう。見やすいのは,路線別の搭乗客数を出している全日空で,

ANAグループ実績(2015年4月)

の2ページ目。全日空の4月は,小松便が41.7%減,富山便が43.7%減。これは3月より減っていて,また5月の情報を独自取材で伝える新聞記事でも,この値よりさらに減っていることが示されています。

なお,小松便だけある日本航空は,路線別の乗客数を月次で公表しておらず,メディアの記事が頼りです。

開業以降を通算して33.7%減,4月単月で38.1%減と,この値も減少基調です。なお,全日空の数字より,日本航空を合わせた数字の方が減少率が小さいのは,日本航空が健闘しているというよりは,もともとの乗客数が全日空に比べて少なかったからでしょう。 

個人的にいえば,金沢までの往復は新幹線開業前は羽田・小松便がほとんどで,いつ最後の機会になるかと思って写真をとっていた位でした。そして,開業以来の往復はすべて新幹線です。

理由は,東京の主要ターミナルから金沢市内までの時間がほぼ同じとしても,圧倒的に楽だからです。疲れ方の極端な違いは,荷物を置ける空港アクセスの交通機関よりは,巨大な羽田空港内を荷物を持って1km程度も歩くからではないかと思っており,そのうち別記事にします。