北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

周遊バス右回り満員時,ひがし茶屋街から兼六園・21世紀美術館への抜け方

ひがし茶屋街へのアクセスやマップは,別記事にまとめました。

2016年4月1日から,ひがし茶屋街から兼六園・21世紀美術館方向の周遊バス右回りが大型車化されました。

以下の,ひがし茶屋街から兼六園・21美方向への交通案内は,大型車化された周遊バス右回りでも乗れない最混雑時(大型連休の昼下がりなど)でのみ必要かと思います。

最混雑時は,兼六園シャトルも使える左回りがおすすめ

金沢駅の周遊バス乗り場に待っているのが50人以上で,先行きが厳しそうな最混雑期には,兼六園シャトルと一般路線バスが多数補完し,周辺に代替的な観光施設もたくさんあって戻りやすい,左回りを基本としたルートをおすすめします。繁華街近くに先行するため,食事やお茶への切り替えも簡単です。

ひがし茶屋街から兼六園や21美に行きたいときの回避策

ひがし茶屋街最寄りの橋場町バス停(交番前)から兼六園方面への周遊バス右回りで,満員が続くような最混雑期なら,以下の代案を載せておきます

200円払えばJRバスにも

周遊バス以外の路線バスは,北陸鉄道バスの兼六園下・小立野経由平和町方面行とJRバスの兼六園下経由金沢駅行が,1時間に各1本程度加わるだけです。

土休日は北陸鉄道バスの兼六園下経由金沢駅行が,1日十数本追加されます。それらに遭遇すればラッキー。上流には観光地がなく,1本につき50人は余裕で乗れるでしょう。

JRバスの場合,1日乗車券が使えず200円かかりますが,そこはバス停の待ち行列で判断を。

また,両社ともに,兼六園下を通らない金沢駅行もありますので,よく確認を。それでも後で書くように,武蔵ヶ辻乗り換えで各所へ行けます。

写真:救いの兼六園下・香林坊経由金沢駅行JRバス(経由地に注意)

ひがし茶屋街最寄りの橋場町バス停(交番前)に毎時数本は来る兼六園下・香林坊経由金沢駅行JRバス

タクシーはバス停前の大通りを流している

その2種類の一般路線バスが来ない場合,この区間ぐらいはタクシーがすすめられます。ひがし茶屋街最寄りの橋場町バス停から兼六園へは,タクシーなら1000円いかない位で10分もかかりません。その他地点へのタクシー料金の目安はこちら。 

その事情もタクシー会社はよくわかっていて,バス停前の大通りには,タクシーがよく流しています。茶屋街に客を乗せてきたタクシーが,客を降ろして出てくるルートは別記事のマップに描きました。

20分あれば兼六園まで歩き通せるが‥

なお,兼六園桂坂口(兼六園下交差点から一方通行の坂を登った門)まで,歩いても20分くらいです。その後ずっと庭歩きかお城や美術館巡りになるので,脚に自信のある方向け。

また,レンタサイクル「まちのり」の無人貸出ポートが,バス停の背面にあります。ただし,バス停が大行列なら,まちのりも出払っているかも。

タクシー以外の回避策2つ

1. もっとバスのある橋場町バス停(金城楼前)へ徒歩3分
(ただしバス停は屋根なし)

橋場町(金城楼前)で,周遊バスの他に利用できる一般路線バスの時刻表:

平日土曜休日

浅野川大橋を渡って3分くらい直進すると,橋場町(金城楼前)バス停です。このバス停のすべてのバスが兼六園下を通るので,迷うことがありません。

ここには,金沢駅から来て兼六園下を経由する一般路線バスが,大型バスで毎時4本程度加わります。ひがし茶屋街を目指して,ここで降りる人も多く,満員で乗れないことはないのも利点です。

ただし,このバス停には屋根がなく,雨や雪の時にはすすめにくいところです。

もっとも,次の周遊バス右回りが乗れる状態でやってきて,何のために歩いたのかとなることもありそうですが,それは事前にはわからないので,お許しを。疲れたら,左斜め向かいが和菓子の森八本店で,和カフェといえる2階の茶寮は十分な収容力でお茶できます。

なお,このバス停は,JRバスは通過します。

2. 歩くのが面倒なら,乗り継ぎを武蔵ヶ辻で

兼六園下方向へ直行するバスに乗れなくても,適当なバスで武蔵ヶ辻まで出れば,兼六園下・21美方向のバスは数分に1本程度あります。

橋場町(ひがし茶屋街側交番前)の一般路線バスの時刻表:

平日土曜休日

このうち,1時間数本はある武蔵ヶ辻経由円光寺行で2つ目の武蔵ヶ辻(いちば館前)で下車すると,降りたバス停に,兼六園シャトルを含めて21美・兼六園下を通るバスが数分おきに来ます。いちば館前のバス停は大屋根の下で,雨や雪でも安心。なお,21世紀美術館に先行なら,円光寺行を香林坊まで乗り通して下車,そこから徒歩約10分です。

さらに,(JRバスも含めると)毎時2本はある兼六園下を通らない金沢駅行でも,少し離れた武蔵ヶ辻バス停に着きます。その場合,金沢駅まで戻る必要はなく,武蔵ヶ辻(いちば館前)バス停に移動して,先ほどと同じ,兼六園下を通るバスに数分おきに乗れます。

いずれも,(金沢駅まで戻らなくても)武蔵ヶ辻で乗り換えるのがポイントです。

この迂回ルートがよいのは,乗換地点が近江町市場前で,対面のデパート・めいてつエムザ(1階にスターバックス)も含めてお店が多数あることです。疲れた場合にお茶したり,買い物したりなどの計画変更が容易です。

問題は,周遊バスの右回りが小型車であること

小型車を大型車に換えれば解決する,そんなことは中の人も十分わかっているのでしょうが,右回りの現ルートは,風情ある飴の老舗・俵屋近くの狭い路や,犀川河畔の一方通行を通すために,そのままでは大型車にできません。いずれも新幹線開業前からあるルートと車両の設定です。

その混雑緩和のために,大型車が通れるルートでの左回りを,後で追加した経緯があります。新幹線開業日のバスダイヤの改正で,大型車の左回りを先発し,その5分後に小型車の右回りに変更したのも,新幹線からの観光客増に備えるため。ガイドブックなどのモデルコースも,分散されることを願います。

2016年4月1日からこの混雑は全面解消へ

この右回りの混雑問題は,結局,右回りのルート変更と大型車化で解消することになりました。その新しい記事にリンクをはっておきます。