北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

最混雑時は,バスの多い21世紀美術館へ先行すると,兼六園も徒歩圏で他にも見どころが

2016年4月から混雑はほぼ解消へ

2016年4月1日から,周遊バス右回りが大型車で運行されるようになり,観光向けのバスはすべて大型バスになりました。回る向きによるバスの車両の差は,なくなっています。

工夫が要るのは,大型連休の午後くらいでしょう。そのときのおすすめコースと注意点をいくつか。ふつうの土日や三連休程度なら,以下の対応まで考えなくても大丈夫です。

参考サイト:北陸鉄道のサイトにある周遊バスと兼六園シャトルの時刻表付きマップで,以下の路線と乗り場を予習できます。JRバスも含めてバス時刻の一括検索は,金沢バスなびが便利。バス乗り場までの徒歩ナビも付いています。

雨・雪の日の注意:左回りでは,兼六園下(白鳥路前)と橋場町(ひがし茶屋街最寄り・金城楼向かい)バス停に屋根がありません。気になるときは最後の注意書きへ*1

周遊バスは大型連休などは満員,次便待ちも

大型連休やお盆の帰省と重なる時期などのピーク時間帯は,大型化された周遊バスでも,満員となることがあります。そこで,混雑に耐えられる代案を載せておきます。コースマップは下の別記事に。

なお,以下の代替案は,タクシーでよいなら不要です。周遊バスの範囲なら,平常時1000円台,渋滞しても2000円台でしょう。その点は最後に。

また,周遊バスに3回以上乗るなら,1日乗車券の購入が得です。支払の面倒もなくなるため,混雑時ほどおすすめです。

右回りでひがし茶屋街に先行すると,周遊バス以外のバスが少ない

よくあるガイドは,金沢駅からの近さやお店の集積度などから,金沢駅→ひがし茶屋街→兼六園→21美→と,周遊バス・右回りで進むルートを推しています。三連休くらいまでは,バスが混むくらいで,この通り進めます。

ただし,大型連休の昼ごろになると,周遊バスでも満員で次便待ちとなる区間が出てきます。もっとも混みやすいのが,他のバスが少ない,右回りの橋場町から兼六園下の区間です。別記事に書いた,次のバス停まで歩く切り抜け方もありますが,予習が必要です。

兼六園シャトルや路線バスも使える21美へ先行で様子見を

そこで,大型連休などの最混雑時には,街の中心で他路線も使える21美へ先行して,様子見するルートがおすすめです。

メリットは,21美から兼六園が徒歩3分で,バス待ちを削って,定番2つを先に見られること。さらに,歩ける範囲に代替観光スポットが多いこと。最後に,繁華街が徒歩圏で,レストランやカフェが複数あり,観光スポットが激混みでも,街歩きに切り替えやすい点です。

3大スポットなら,金沢駅→21美→兼六園→ひがし茶屋街と回るのが効率的

21美に先回りする周遊バス左回りは,にし茶屋街と忍者寺を含む寺町にも行けるように,南に大回りしています。

にし茶屋街は,西茶屋資料館の他,和菓子の諸江屋とその喫茶,甘納豆のかわむらなどのお菓子関係が主な見どころ。しかし,ひがしほど,お茶するところや料理店の幅がありません。

また,にし茶屋街と徒歩圏でセットにできる忍者寺は電話予約が必要です。当日の予約枠もありますが,大型連休だと,気付いた時間には,すでに埋まっていると思います。

そのあたりをまたの機会にするなら,次のショートカットができます。

6番乗り場の兼六園シャトルか一般路線バスで,21美へ直行(ほぼ10分おき所要10分程度)

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周遊バス左回りの,→広小路(寺町寺院群・にし茶屋街)→本多町(鈴木大拙館最寄り)→の部分を省けば,21世紀美術館まで,周遊バスではなく兼六園シャトルか一般路線バスを利用することで,約10分短縮できます。

それでよいなら,金沢駅東口6番乗り場に来たバスすべてで,広坂・21世紀美術館へ直行です。一般路線バスも含めて約10分間隔で運行されていて,最混雑時でも乗れるでしょう。

実は,離れた3番乗り場のバスのすべてと,他の乗り場のバスも一部が行きますが,6番の列に並んだ後では,どれが早いか比べにくいところ。金沢バスなびで検索すると,到着時刻順に並びます。

混みますが,土曜・休日は100円のバスも

6番乗り場の兼六園シャトルは,土休日に100円に値下げされる一方,周遊バスと一般路線バスは200円のままと差がありますが,そこは混雑に応じて検討を。一日乗車券500円は,どちらも有効です。

土休日のみ,隣の5番乗り場のまちバス(20分ごと100円)でも,21世紀美術館まで,周遊バス左回りとほぼ同時間で行けます。まちバスでは,一日乗車券は使えませんが,Suicaなどが使えます。

これら100円のバスは,繁華街まで安く行けるため,観光客よりも買物客で混んでいます。

21美で列が長いのはチケットカウンター

21世紀美術館では,有料部分と無料部分に分かれます。たとえば,写真をよく見る,レアンドロのプールでは,上は無料エリアで,下は有料エリアです。

有料エリアの常設展示部分だけのチケットはなく,メインの企画展などのチケットで,常設展示部分も観られる仕組みです。この企画展のチケット購入には,長い列ができていることがあります。大型連休では,20~30分の待ち時間もありえます。

企画展の前売券を用意すれば,並ばず展示室に直行できる

その企画展には,チケットぴあ(セブンイレブン発券)やローソンチケットなどで発券された前売券も有効です。21美の場合は,カウンターでの引換え不要で,有料展示室に直行できます。ただし,大きな荷物や背中にかつぐものは,先にコインロッカーへ。その詳細はこちらに。

館内の当日券発売の列が非常に長くなった時には,21美の公式ツイッターで,前売券購入のおすすめが流れます。気になる方は確認を。

金沢21世紀美術館 (@Kanazawa_21) |Twitter

また,チケットの販売で,クレカと電子マネーがほぼすべて利用できるようになっています。これも別記事へ。

無料エリアでもそれなりに楽しめる

なお,企画展が好みではなく,前売券を買うほどの関心がなくても,無料エリアや芝生の屋外展示だけで,写真を撮るくらいのことはできます。兼六園に行く前に寄るだけでも,楽しめるところがあるはずです。

21美の混雑状況で時間配分を検討

実は,21世紀美術館の斜め向かいは,兼六園の真弓坂口で,信号待ちを入れても,徒歩3分程度。兼六園は中が広く,入ってしまえば,列があるのは撮影スポットとお店くらいです。そこで,21世紀美術館の混雑状況を先に見て,時間配分を考えるのが賢いです。後回しにする,ひがし茶屋街を外せなければ,ここで時間を節約するのがおすすめ。

21美徒歩圏には他の観光スポットも

21美が激混みとか,企画展が好みと違うものなら,周辺に代替施設も多数あります。

近い順に,しいのき迎賓館(金沢城の石垣を遠望できるカフェ),県立美術館(陶磁器好きかスイーツ好きなら),県立歴史博物館(赤煉瓦の重要文化財),中村記念美術館(茶道具と庭好きなら),鈴木大拙館(現代建築好きなら)あたり。いずれも徒歩数分の範囲です。

このあたりを歩いて散策した記事は,別にまとめています。

21美周辺は街の中心部でカフェや食事も多様

徒歩圏に昼食かお茶の場所もかなりあります。カフェについては別記事に。

21世紀美術館内のカフェレストランは,ランチでは,メインの他がビュッフェ形式で,幅広い層に受けていて,土曜休日の昼は待ち行列が長いです。

21美から見て能楽美術館と金沢城側の正面になる,しいのき迎賓館には,東京から招いたフレンチ,ポール・ボキューズ(2階)とそのカフェ(1階)があります。フレンチは,最混雑時は予約で埋まっているでしょうが,カフェは通し営業のため,時間をずらせば比較的空いています。ただし,まれに貸切営業があります。

徒歩10分の県立美術館の無料エリアにある,東京・自由が丘モンサンクレールのオーナーパティシエ辻口博啓氏のカフェ,ル ミュゼ ドゥ アッシュも,美術館本体にならぶ集客力があり,土曜休日は列が長くなります。なお,辻口カフェではランチが数量限定で,それを狙うなら昼前の早めの時間しかありません。内容は上の過去記事を。そのあたりまでは,味に外れのないところです。

さらに香林坊や柿木畠から片町方向まで10分程度歩けば,多様なジャンルの飲食店が新旧多数あります。カフェやレストランが複数あって,開放感のあるモールとしては,プレーゴが徒歩10分以内。そこまでの折返しで,適当なお店は見つかるでしょう。

21美から斜め向かい兼六園の真弓坂口へ徒歩3分

そのエリアを観た後は,21世紀美術館の斜め向かいが兼六園の真弓坂口。そこから入ることで,バス待ちを1区間分削れます。

最短なら,定番のことじ灯籠と霞ヶ池を半周で30分

入園後は,園内マップを見ながら,霞ヶ池を半周から一周しつつ,よく写真を見かける徽軫ことじ灯籠と虹橋,唐崎の松,雁行橋が定番。

虹橋に立って,ことじ灯籠を背景にする撮影ポイントでは、混雑時は写真待ちの列ができます。列を待つ余裕がなければ,池に向かって右横から裏手に回っても,似た構図の写真が撮れます。史跡好きには,自然の高低差で噴き上げる日本最古の噴水もおすすめ。現在も無動力です。

成巽閣・金沢城まで回れば3時間

後は,好きなところを時間の許す範囲で追加。畳の座敷に座ってお抹茶なら,収容力があって,縁側に座って庭観賞もできる時雨亭。歴史好きならば,隣接していて園内の赤門側からも入れる奥方御殿・成巽閣せいそんかくや,同じく石川門から金沢城に進むと,大型連休でも人の列はなくなります。両方とも重要文化財です。

急げば,よく見る撮影ポイントだけで30分。お茶しながら成巽閣や金沢城公園内まで散策すれば3時間超もありと,そこは日程次第で時間調整を。

兼六園からひがし茶屋街へは,混雑状況で判断

兼六園からひがし茶屋街最寄り橋場町への周遊バス左回りの乗り場は,石川門ふもとの兼六園下(白鳥路はくちょうろ前)バス停です。兼六園桂坂口から坂を右手に下り,兼六園下交差点の横断歩道を金沢城方向に渡ればすぐ。

白鳥路前バス停には,すぐ上の石川門からは降りられない

ここで,よくあるロスタイムに注意。兼六園から金沢城・石川門に続く歩道橋の石川橋を渡った後,金沢城側から白鳥路前バス停に降りられそうに見えるのです。しかし,金沢城石川門側からは,白鳥路前のバス停に直接降りられません。どこかに階段があるように見える,迷いやすい風景で,時間がないときはご注意を。

そのバス停から,周遊バス左回りは15分ごと。兼六園下では降りる客も多く,その分は確実に乗れます。土曜・休日は,そこに橋場町行が毎時約1本追加されます。さらに,白鳥路前のバス停に来るすべてのJRバスでも,橋場町下車でひがし茶屋街に行けます。JRバスには1日乗車券は使えず,200円必要ですが,バス停の列が長いなら,タクシーよりは安い選択です。すべてあわせると毎時6本以上です。

この他,兼六園側の観光物産館前のバス停からも,毎時4本は橋場町経由の金沢駅行があります。こちらは上流に観光地がなく,最混雑時でも空いたバスがやってきます。観光物産館前は,橋場町経由ではない香林坊経由の金沢駅行も来るので,そこも注意を。

なお,はじめの注意のように,白鳥路前のバス停は,屋根がありません。観光物産館前のバス停は小さいですが屋根があり,建物の中におみやげの売場が揃っていて,雨宿りを兼ねた時間調整もできます。雨ならそちらも検討を。

兼六園下からひがし茶屋街までタクシーか徒歩20分でも

それでも乗れそうもないバス待ちなら,代案です。ひがし茶屋街に行きたいなら,この区間くらいはタクシーを。連休の混雑でも,約10分で着く距離で,1000円ほど。石川門の正面・桂坂口にあるタクシー乗り場まで戻らなくても,大通りなら流しが結構止められます。

また,ひがし茶屋街の中心部である広見まで歩き通しても,約20分です。

ひがし茶屋街に着いた後の散策は,別記事に。

ひがし茶屋街を諦めるなら、香林坊経由のバスで長町武家屋敷へ変更も

時間切れなら,駅から乗って来た兼六園シャトルなどで金沢駅方面に帰れます。観光物産館前では,金沢駅行が一般路線バスも含めて10分に1本はあります。さらに,石川門向かいのバス停(屋根あり)に移動すると,本数が少し増えます。兼六園下からは,ひがし茶屋街を目指すより,金沢駅へ帰る方が簡単です。

余裕があれば,香林坊経由を選べば,その香林坊下車で徒歩5分程度の長町武家屋敷を回遊が可能。香林坊経由でなくても,武蔵ヶ辻下車で近江町市場の回遊が可能です。武家屋敷を観たいなら,香林坊経由を選んでください。いずれも,ひがし茶屋街へ行くより短時間(歩き抜けるだけなら,それぞれ30分ほど)でもう1カ所回れます。

最後の香林坊や武蔵ヶ辻からは,郊外から来る金沢駅行の一般路線バスが数分ごとに頻発しています。降りる客が多いので,満員の心配はありません。

ひがし茶屋街から金沢駅へ帰る混雑はバス停の移設で解消

ひがし茶屋街から金沢駅方向への帰りも,2015年9月に周遊バスの橋場町バス停が移設されて,一般路線バスが毎時3本は加わり,帰りのバスは毎時7本以上に増えました。詳細は別記事に。

右回りで橋場町バス停で満員になったときの回避策

もし,大型連休などの混雑時に右回りを選び,他の路線バスが少ない橋場町バス停でオーバーフローしたときの回避策は,別記事に分けました。

帰りの時刻の見極めは早めに

最後の帰り,橋場町から金沢駅まで,ダイヤ上は周遊左回り・一般路線とも所要約15分です。ただし,大型連休の午後などの最混雑時は金沢駅から武蔵ヶ辻交差点が詰まり,尾張町あたりまで波及するので,乗車時間だけで30分は見たいところです。

Googleマップの交通状況表示で,金沢駅から武蔵ヶ辻を経て橋場町まで赤でつながると,そうなります。不安があれば,抜け道を通れ,駅のタクシー降り場以外に,周辺の各所でも降りられるタクシーを。

   最後はタクシーも検討を

以上の観光スポットは,すべて金沢駅から数km圏。平常時にタクシーなら,すべて20分以内,1000円台という範囲です。

大型連休などの最混雑時でも,約30分,2000円台で金沢駅に戻れます。また,兼六園下から金沢駅へも,いくらか抜け道があって,バスよりかなり早く帰れます。タクシー料金と時間,付け待ちのいる乗り場などは,別記事へ。 

*1:兼六園下と橋場町(ひがし茶屋街最寄り)には,周遊右回りのバス停に屋根があります。左回りにはありません。
 左回りでの雨・雪対策は,以下のようです:
 ・兼六園下では,橋場町方向の一般路線バスが来る,兼六園下(観光物産館前)バス停が屋根付き。毎時4本はあります。
 ・そこだけ逆戻りする形でよいなら,周遊右回りと兼六園シャトル金沢駅行などが合わせて数分ごとに来る,兼六園下(石川門向い)バス停も屋根付き。香林坊下車で長町武家屋敷,武蔵ヶ辻下車で近江町市場などと,ルート変更できます。
 ・橋場町では,ひがし茶屋街側の交番前のバス停が屋根付き。周遊右回りのほかに,金沢駅か武蔵ヶ辻・近江町市場方向に毎時数本のバスがあります。