北陸新幹線で行く,はじめての金沢

お庭,お菓子,お魚,お酒が揃う城下町をまわるため,金沢出身・東京在住者が往復しながらヒントを書いていきます。

金沢には地下鉄や路面電車がなく,観光での移動はバスが基本:ほかにレンタサイクルやタクシーも

バス:定番は周遊バスと兼六園シャトル

金沢には地下鉄や路面電車がなく,駅から観光スポットへの移動でもっとも使われるのは,バスです。ただし,バス会社が2つ(北陸鉄道西日本JRバス),観光向けの路線も複数,土曜・休日だけの路線(まちバス)もありと,予習がすすめられます。

本数が多くて便利なのが,北陸鉄道の周遊バスと兼六園シャトル。時刻表付きマップは,pdfにまとまっていて,予習できます。1日3回以上の乗車で得になる1日乗車券の買い方や特典などは,別記事へ。

城下まち周遊バス(北陸鉄道・金沢市)

レンタサイクル:1回30分を忘れず,天気予報に注意

金沢駅や市内の観光スポットなど21カ所で,貸出と返却(乗り捨て)のできるレンタサイクル・まちのりもあります。1回30分以内に返せば,1日何回借りても200円。

貸出と返却は,自分のSuicaやICOCAなどのICカードを鍵に使う方式で,自動です。初回の登録を済ませた後は,1日何回でも,そのSuicaなどをタッチするだけで,自転車が借りられます。Suicaなどがない場合は,最近のコインロッカーのように,パスワードが発行され,貸出時はそれを使います。

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初回利用時だけ,写真奥にあるタッチパネルの機械で,鍵とする自分のSuicaなどと,連絡先,課金用のクレジットカードを登録します。クレカは4台分まで同じもので大丈夫で,家族旅行でも不自由はないでしょう。

クレジットカードがない場合は,現金払いで,デポジットを入れたICカードを新しく発行することになり,写真の無人のポートではなく,事務局か主要ホテルフロントでの手続きが必要。それで,利用するなら,Suicaなどを1人1枚と,4人に1枚はクレカの準備が時間節約になります。なお,モバイルSuicaは使えません。

天候チェックと一部坂道は時間に余裕を

一番の注意点は天候です。自転車が楽なのは,晴れていて快適な気温のときだけ。雨・雪の場合の交通手段は,別に考えておく必要があります。とくに,北陸は天気が変わりやすく,借りるときは曇りでも,すぐに雨や雪があります。天気予報のチェックは頻繁に。

もう1点は坂の問題。金沢駅から近江町市場,長町武家屋敷,21世紀美術館,ひがし・主計町かずえまち・にし茶屋街の範囲はほぼ平地です。そこから先,兼六園と金沢城,成巽閣せいそんかく,県立美術館,忍者寺を含む寺町は,坂を登る区間があります。

なお,大型連休などで観光客が集中すると,ポートによっては,自転車の在庫がゼロになります。在庫台数は公式サイトでわかるので,在庫のあるポートまで歩くか,そこだけバスなどの利用となります。大型連休では,その余裕も含んだ計画を。

30分以内に返せないと,延長料金が発生

たまにネットの口コミなどで見るのが,料金体系の誤解による苦情。その誤解とは,朝借りて,夕方返しても200円というものです。

1日200円になる条件は,借りたら30分以内に返すこと。返却後,すぐまた借りても構いません。スポットは,10分も走れば着ける間隔で多数あるので,時間が気になる場合は,最寄りのスポットに寄って,借り直せば無問題です。それで,借りてから30分以内に返せない事例は,借りっぱなしで観光スポットや店に入ってしまう誤解がほとんどです。

その場合,30分超過後から200円とは別に延長料金が加算されます。そのためのクレジットカードの登録で,延長料金は後で精算されます。

レンタカー:郊外の温泉や走れる砂浜を目指すなら

市内観光だけでレンタカーをすすめにくいのは,土曜・休日には各所の駐車場が満車になるから。とくに,台数の少ないひがし茶屋街周辺は,土曜・休日は早くから,慢性的に満車状態です。また,茶屋街の近くでは道幅が狭く,最も近い浅野川沿いの東山河畔駐車場では,下の記事のように,一般車でもすれ違いがぎりぎりです。

満車になりやすい県立美術館,21世紀美術館,いちば館の駐車場

また,土曜・休日は,県立美術館の駐車場(来館者限定で無料)が早い時間から満車。21世紀美術館の駐車場(市役所の駐車場と一体)も市内中心部で,昼前に満車になることが多いです。

近江町市場のいちば館の駐車場も,雨や雪でも濡れずに屋根のある市場内に入れ,30分以内なら駐車無料のサービスがあって,早い時間から慢性的に満車です。金沢駅周辺も,売場やレストランに近いフォーラス駐車場や金沢駅屋上駐車場から,満車傾向です。

そういう日時でも,台数の多い兼六園の石川県営駐車場や,近江町市場のある武蔵ヶ辻周辺のその他の駐車場(めいてつエムザと接続する名鉄パーキングなど)には,余裕があります。

連休などにレンタカーか自分の車で金沢観光なら,満車になりにくい大規模駐車場に止めたまま,バスでの移動か,周辺を街歩きするのも一考です。

参考になるのは,大規模駐車場の満空情報を,金沢市がまとめているサイトです。

レンタカーは郊外の温泉や観光スポットで有力に

レンタカーがとくに役立つのは,バスがあまりなく,観光や買い物の足が乏しくなる市内・外の温泉旅館に行くときです。観光客の多い温泉地でも,バスはわずかで,着いてからの街歩きや買い物の範囲が限られます。

とはいえ,地元の方は車で移動するのがふつうで,車なら10分も行けば,散策スポットやスーパー・コンビニがあって,不自由はしません。

そのほか,街中観光だけでも,子連れの場合には,バスの待ち時間や車内,おむつ替えの場所等が不安なときの安全策となるでしょう。

車なら日本で唯一砂浜を走れる千里浜ちりはま

車なら,この際,石川県でしかできない体験を。金沢観光のガイドにはあまり登場しませんが,金沢から車で約1時間のところに,日本で唯一砂浜を車で走れる,千里浜なぎさドライブウェイがあります。世界でも,確認されているのは3か所とのこと。それで,各種CMの撮影にも使われています。

なお,金沢からそこまで1時間で行ける,のと里山海道も含めて,無料です。

口コミが増えて,日本のベストビーチ1位に

地元では以前から有名な場所ですが,新幹線効果によって旅行者が広域的に増え,口コミが集積。とうとう,2016年発表のトリップアドバイザーのビーチランキングで,国内1位になりました。

2017年は8位ですが,1位となった2016年のプレスリリースはこちら。

日本のNo.1ビーチは、車で砂浜を走れる随一のビーチ『千里浜なぎさドライブウェイ』|トリップアドバイザー,2016年2月18日

その投稿写真は,はじめてだと信じられないでしょうが,本当にそういうことができます。こちらは適当なバスがなく,車で行けるときにこそぜひ。悪天候でない限り,子連れにもおすすめできます。

下の映像は,羽咋市役所が公開している,千里浜なぎさドライブウェイのライブカメラです。高感度カメラのため,夜でも波が見えて,ちょっと幻想的。

http://www.city.hakui.lg.jp/livecam/chirihama.jpg

出典:http://www.city.hakui.lg.jp/livecam/chirihama.jpg|羽咋市

タクシー:おもな観光スポット間は1000円台

金沢市内のおもな観光スポットはすべて,タクシーで1000円台の範囲に収まります。これがコンパクトな城下町の良さ。車のない江戸時代,城から歩ける範囲に,重要な建物や庭が作られたからです。

金沢駅はもちろん,兼六園や21世紀美術館など旅行客の多い観光スポットにも,タクシー乗り場の客待ちがあります。また,周遊バスが走る範囲の大通りでは,日中なら,流しのタクシーが頻繁に走っています。タクシー乗り場のない茶屋街も,大通りまで数分歩けば,流しがすぐに拾える場所。金沢駅と繁華街の片町・香林坊なら,深夜・未明まで客待ちが多数です。

バスが来ないとか,満員とかで困ったときは,タクシーも活用するのが賢いです。タクシー料金の目安は別記事に。